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｢ぎゃああああ！！｣
｢ひいっ！！見つかったああ！！｣
あちこちで悲鳴が聞こえてきた。
二人は嬉々とした表情で探し回っているが、血走った目をしている。
翌日の鍛錬のメニューでも考えているのだろうか。
｢ふふ、かかしゃま！みんな楽しそうだね！｣
｢そうね…。｣
呑気なコウはそんな事は露知らず、楽しそうだ。
Aはずっとハラハラしている。
誰かの悲鳴が聞こえる度に｢ご愁傷さま｣と心の中で思っているのである。
そんな2人がいるのは白ひげの部屋。
ここならみつからないよね！とコウが言うので来てみれば、白ひげは嬉しそうに笑って匿ってくれたのだ。
｢顔色悪いなァ、A。｣
｢だって…明日が怖いわ。｣
｢グララララ…。鬼がアイツらじゃ仕方ねェな。｣
｢かかしゃま、こわいの？｣
｢ふふ、大丈夫よ。コウは何も心配しなくていいわ。｣
｢えへへ！おじいしゃま抱っこして！｣
｢いいぞ。｣
キャッキャッとはしゃぐコウはきっと、当初の目的を忘れているのだろう。
コウを白ひげに任せ、Aは覇気で船内を探ると、もうほとんど見つかり、あと見つかっていないのは隊長達と自分達だという事を確認し、ほっと一息ついた。
そして白ひげの部屋の電伝虫が鳴る。
目配せし、代わりにAが受話器を取る。
｢もしもs｢お、その声はAか！！｣…シャンクス。久しぶりね。｣
電伝虫はマシンガンのように話続ける。
おそらくAも白ひげも、話の半分も理解出来ていないのだろう。
しかし電伝虫は尚も話し続け、その顔は楽しそうだ。
｢って事で、明日あたりAとコウに会いに行くから！じゃあな！｣
そして一方的に電話は切られた。
白ひげと顔を見合わせると、Aは部屋を出た。
｢お、お嬢みっけ。｣
出た瞬間見つかったAは、目を見開き苦笑いを浮かべた。
こうしてコウも見つかり、マルコが他の隊長達をそれぞれの自室で見つけ、(地獄の)かくれんぼは幕を降ろした。
｢それよりも…明日シャンクスが来るって。｣
｢赤髪が？何でまた…。｣
｢さっき連絡が来て…私とコウに会いに来るって言って一方的に切られちゃった。｣
｢迷惑な野郎だねい。｣
彼等の会話に、もしかして明日の鍛錬は無しなのでは！？と期待したクルー達だったが、それを察したマルコの｢ま、おれ等には関係ないからねい｣の一言で、その期待は一瞬で打ち砕かれたのだった。
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ルイ(プロフ) - さららさん» ありがとうごさいます！コメント嬉しいです！！頑張ります！ (2020年10月22日 19時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
さらら - イゾウさん、大好きなんですよ!!頑張って下さい♪ (2020年10月22日 18時) (レス) id: ae27f7bbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月2日 15時
