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＿エースside
Aの話を聞いていたら自然と言ってしまった。
言ってすぐに後悔した。どうせ拒絶されるに決まってる。だって皆そうだったから。
もしかしたら、オヤジにも追い出されるかもしれない。
海賊王の息子なんて厄介でしかない。
なんて言われるのかが怖くて、Aの顔が見れなかった。
｢別に…凄いと思うけれど。｣
おれは拍子抜けした。
思わず口を開けてAを見た。
しかしその顔は至って真剣そのものだった。
｢さっきも言ったけど、鬼の血を引こうが、悪魔の血を引こうが、犯罪者の血を引こうが…親の罪を子に晴らさせるのがおかしな話でしょう。エースはエース、それでいいじゃない。｣
｢でも、おれは…！｣
｢それ以上言うなら怒るわよ。他人の言う事なんて気にしちゃダメ。その人達がエースの何を知ってるというの？貴方には貴方の良い所が沢山あるじゃない。海賊王の息子だから離れていく人はその程度の人よ。エース自身を見てくれる人は必ずいる。デュースも、私も、もちろん父様もね。この船の人達なら、絶対受け入れてくれるわ。｣
そう言ってAは花が咲いたみたいに笑っていた。
おれは涙が止まらなかった。
それを見てAは困ったように笑い、ハンカチで涙を拭ってくれたが、止まる事はなかった。
｢おれ…生まれてきて良かったのかな。｣
ずっと抱えてきた疑問を投げかける。
Aなら、ずっと探していた答えをくれる気がして。
するとにっこりと微笑んで両手を握られた。
｢エース…生まれてきてくれて、ありがとう。｣
ああ、なんでこの女はいとも簡単におれの欲していた言葉をくれるのだろう。
暫く、Aの腕の中で泣き続けた。
彼女の腕の中はまるで…覚えていないけど、母親みたいに暖かかった。
おれが泣き止むまで、おれの背をずっと撫でていてくれた。
｢エース、きっとこれからは沢山楽しい事があるわ。ずっと辛い思いをしてきたんだもの。沢山、幸せになりなさい。｣
そう言ってAは聖母のような笑みを浮かべ、おれの手を引き甲板へと歩を進めた。
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ルイ(プロフ) - さららさん» ありがとうごさいます！コメント嬉しいです！！頑張ります！ (2020年10月22日 19時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
さらら - イゾウさん、大好きなんですよ!!頑張って下さい♪ (2020年10月22日 18時) (レス) id: ae27f7bbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月2日 15時
