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皆に見送られ、私はジンベエ親分の元へ彼のビブルカードを手に飛んでいた。
彼等の通った航路上には、確かに最近赤髪海賊団が拠点にしている冬島があった。
接触したのは確かなのだろう。
火拳には接触するなと言われたけど、赤髪に接触するなとは言われてない。
つまりはそういう事なのだろう。
なら目的地変更、行先は赤髪海賊団の元へ。
ビブルカードはとりあえずしまって方向転換した。
冬島の海域に入ったのだろう。風が変わった。
見つからないよう蜃気楼を纏い飛んでいたが、流石に寒くなって来たから炎の火力を上げた。
これは本当に利点よね。暖かい。
島に着けば、遠くから見ていた時に吹雪いていた雪は消えていた。
炎を纏い歩いて行くと、ビリッと刺すような痛みが走る。赤髪の覇気だ。
私だって気付いているからか、加減してるようだった。
覇気を感じる方へ歩いて行くと洞窟があった。
そこには赤髪が立っていた。
｢おれに会いに来てくれたのか？｣
｢そう見える？｣
｢大方エースの事だろ？｣
｢あら、話が早くて助かるわ。彼の事…教えてくれる？｣
｢んー…他ならぬAの頼みだからな。いいぞ！｣
促され洞窟へ入ると、彼の仲間もいて歓迎してくれたが、私の目的を察したのか二人きりにしてくれた。
冷えるだろ、と火の側に連れて来てくれた。
こういう所は紳士なのよね。
｢それで…何が聞きたいんだ？｣
｢火拳は何故父様の首を？｣
｢世界に名を轟かせたいと言っていた。海賊王を越える手始めに四皇を崩すと。ロジャー船長のライバルが白ひげだったのと、新世界に入ろうとして最初に立ちはだかったのが奴だった…と言っていた。｣
そして赤髪は火拳が語った事を色々と話してくれた。
それを聞いた上で出た疑問。
｢彼は何がしたいのかしら。｣
これだった。
聞いてる限り彼は海賊になりたくてなった訳でも無さそうだし、海賊王という存在にコンプレックスを感じているように思う。
｢Aはどう思う？｣
｢…本当は自分でも分かってないんじゃないかしら。越えたい目標は明確でも、その方法が分からないからただひたすらにもがいてるだけのようにも見える。きっと、彼にとって世界全てが敵なのね。自分で自分の生き方を狭めてる。｣
｢そうだな。海賊らしくはねェよな。｣
｢革命軍の方がそれらしいわね。さて…どうしようかしら。｣
｢大変だなァ、A！｣
だっはっは！と笑う彼を一睨みし、お礼を言って洞窟を後にした。
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ルイ(プロフ) - さららさん» ありがとうごさいます！コメント嬉しいです！！頑張ります！ (2020年10月22日 19時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
さらら - イゾウさん、大好きなんですよ!!頑張って下さい♪ (2020年10月22日 18時) (レス) id: ae27f7bbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月2日 15時
