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｢何だこの有様は。｣
戻ってきたイゾウはぐったりと倒れ込む隊員達を見て冷ややかな目を向けた。
｢弛んでる隊員達に今日のノルマ全てプラス100しただけよ。ほら、皆起きて！休憩は終わりよ！｣
のそのそと起き上がる隊員達は、音も無く戻ってきていた隊長を見て飛び起きた。
｢おれはこんな弱ェ隊を作って来たつもりはねェぞ。しっかりしな。おれなら2倍と言った所をお嬢は100で許したんだからな。これくらい出来て当然だ。｣
ひえっ！と誰かが情けない声を上げた。
あれは確か…割と最近入った新入り君だったっけ。
｢最近特に何事もなく過ごしてるけど、この船に乗って、父様の誇りを背負ってるっていう自覚と覚悟を忘れてはダメよ。貴方達は世界一の海賊のクルーなんだから。いくら最近平和だろうと怠けていい理由にはならない。それ相応の力は身に付けておきなさい。｣
諭すように話せば皆がやる気になったようだ。
目の輝き方が違う。
｢フッ…流石おれが見込んだ女だな。あっという間にやる気にさせた。｣
｢ふふ、何年貴方と一緒にいると思ってるのよ。｣
やる気を出した彼等はイゾウの厳しい鍛錬に何とかついていくも、やはり医務室送りは出た。
コウを迎えに行きながら話をする。
｢それで、隊長会議はどうだったの？｣
｢ああ…とりあえず様子見だな。オヤジはあのルーキーに興味を持ってるみたいだ。｣
｢父様の首を狙っているんでしょ？どうなるかしらね。｣
｢さァ…ま、無理だと思うけどな。｣
｢そうね。以外と仲間になるかもよ？｣
｢はっ、そりゃ面白そうだ。｣
｢いや！それしない！！｣
｢じゃあこれは？｣
｢それも嫌！｣
聞こえてきた声に思わずため息をつく。
｢私達はルーキーよりもこっちの方が問題ね。｣
｢ああ、全く…手が焼ける息子だよ。｣
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ルイ(プロフ) - さららさん» ありがとうごさいます！コメント嬉しいです！！頑張ります！ (2020年10月22日 19時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
さらら - イゾウさん、大好きなんですよ!!頑張って下さい♪ (2020年10月22日 18時) (レス) id: ae27f7bbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月2日 15時
