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＿No side
扉が開き入ってきた二人に会場にいた者達は釘付けになった。
いつも和装の二人が揃って洋装だ。
まさに美男美女、だった。
｢二人して色気がやべェ…。｣
誰かの呟きに全員が頷いた。
イゾウは白のタキシードに、髪は一つに結い上げられ、いつもの女形からは到底想像出来ない程、男らしく格好良かった。
隣に立つAは紫と青のグラデーションドレス。
背が高く細身な彼女にマーメイドラインのドレスはよく似合っていた。
普段隠され分からなかったが、形が良く大きめの胸がそこにはあった。
そして何より大胆に開いた背中は傷一つなく綺麗だ。
彼女の良さを全て引き出したようなドレスで、思わず食い入るように見る男達に、今日くらいは良いと思っていたイゾウだったが我慢出来なかったようで、隠すように彼女の前に立った。
そして白ひげの挨拶で乾杯をし、宴が始まった。
始まって早々Aもイゾウもそれぞれ色んな人達に囲まれていた。
それを掻き分けAの手を引いたのはサッチ。
自信作のウエディングケーキを早く見てもらいたかったようだ。
｢どうだ！おれっちの最高傑作だぜっ！｣
まるで宝石のように綺麗なケーキがそこにはあった。
｢す、凄く綺麗！勿体なくて食べれないわ！｣
｢食べてくれよ！食いもんは食って貰うから意味があるってんだよ！｣
｢そうね。ならありがたく頂くわ！ありがとうサッチさん！｣
｢おいおい、おれは食っちゃいけねェのかサッチ。｣
｢おう、イゾウ！お前さんも食えってんだ！だがAちゃんが先だ！！｣
｢あ、サッチさん！すっごく美味しいわ！こんな美味しいケーキ初めて食べたわ！ほら、イゾウさんも！あーん！｣
｢あー…ん、美味いな。流石サッチだ。｣
｢お前さんに褒められるのは嬉しいが…ふん、目の前で堂々といちゃつきやがって！Aちゃん、おれっちにも！！｣
｢えー？｣
Aはちらりとイゾウを見た。
持っていたのとは違うフォークを差し出した彼は、今日くらいは良いかと許可したらしい。
｢はい、サッチさん。あーん！｣
｢あーん！ん、我ながら美味ェな！ははっ！今日はいい日だなァ！！｣
そしてサッチはAに食べさせて貰った事を自慢しに歩いた。
そのせいでAの前に行列が出来て、えらい目にあう事になり、銃を持たないイゾウはサッチのリーゼント目掛けて凄まじい蹴りを入れ、リーゼントを少し短くしたらしい。
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ルイ(プロフ) - アイズさん» はじめまして！うわぁ...とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからも頑張りますね！コメント嬉しいですありがとうございました！！ (2020年9月28日 8時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！3歳になったお話もほっこりしながら笑ってしまいました！更新楽しみにしています！ (2020年9月28日 3時) (レス) id: aae8577057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月25日 12時
