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＿No side
Aの高熱は1週間続いた。
4日目からイゾウはきちんと仕事に戻り、隊長としての責務を果たしている。
仕事はいつも通りしっかりとこなしているが、仕事の時間外はどこか上の空だ。
そんなイゾウを皆が心配していた。
｢イゾウ、もっと食え！｣
｢手合わせしようぜ！｣
｢美味い酒が手に入ったんだ。｣
特に隊長達は彼を気にかけ、なるべく一人でいさせないように努めていた。
そんな気遣いが嬉しかったようで、イゾウは少しずつ元気を取り戻していった。
Aの熱も少しずつ下がり、倒れてから2週間が経つ頃、ようやく平熱に戻った。
お腹の傷もすぐに氷を溶かした事が幸いし、跡は残らないらしい。
そして暫くはまだ医務室から出るなと言われたAはこの際だからと船医長のアイザックを呼び出し、自分の血について話をした。
｢そこを何とか…お願い！｣
｢いやでも…倒れたばっかりのお前さんからは採血など出来ん。｣
｢でも…絶対役に立つもの！取っておいて損は無いでしょう？それに私、今何も出来ないから…せめて今後何か起こった時の為に準備しておきたいのよ。お願い！｣
｢しかし…せめてオヤジ様には言わんか？｣
｢ダメよ。反対するに決まってるもの。あとマルコさんはもっとダメ。過保護だもの。｣
｢うーん…しかしなァ…。｣
渋る船医長と必死にお願いするA。
しかし船医長とはいえ、この船の人間は皆、Aが好きで、Aには甘いのだ。
結局アイザックが折れ、定期的に体調を見て採血してくれる事になった。
今後怪我の治り具合なども調べてくれるようだ。
｢ふふ、ありがとうザックさん！｣
｢はぁ…わしもお前さんには甘いのう…。｣
採血をしていると、ワインのような芳醇な香りが部屋に漂った。
｢ほぉ…良い香りじゃのう。｣
｢文献に書いてあったわ。味も香りもワインのそれだって。舐めてみたけど確かにそうだったわ。｣
｢ワインと言われても分からんかもしれんな。今度ビスタ隊長に飲ませてみるか。｣
｢怪我した時にしてね？｣
そしてこの後お酒を禁止されていたにも関わらず部屋からワインの匂いがするとマルコに怒られたAであった。
｢飲んだだろい！！｣
｢だから飲んでないって！！｣
｢じゃあなんでワインの匂いがするんだよい！｣
｢だから知らないってば！！｣
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ルイ(プロフ) - アイズさん» はじめまして！うわぁ...とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからも頑張りますね！コメント嬉しいですありがとうございました！！ (2020年9月28日 8時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！3歳になったお話もほっこりしながら笑ってしまいました！更新楽しみにしています！ (2020年9月28日 3時) (レス) id: aae8577057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月25日 12時
