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＿イゾウside
お嬢が倒れ2日が経ったが、未だ高熱に魘されていた。
意識は時々戻るがほとんど話せるような状態ではなく、一言二言会話出来れば良い方だった。
｢ん…っ、いぞ、さ…いる？｣
｢どうしたお嬢。おれはここにいるぞ。｣
探すように惑う手を握りしめる。
｢いなくなる夢を、見たの。凄く、こわ、かった。｣
｢おれはいなくならないよ。ちゃんと側にいる。だから安心して寝な。じゃないと治るもんも治らない。｣
｢う、ん。いぞう、さん。好き…よ…。｣
そう言うとお嬢はすっと眠りに落ちていった。
｢愛してるよ、A。｣
そっと唇に触れ、額のタオルを変えた。
おれまで倒れる訳にいかないから、流石にちゃんと寝てるし飯も食ってる。
でもお嬢がいないと美味い筈の飯も酒も味がしない。
寝ても寝た気がしない。
いつの間にかおれはお嬢がいないとダメになっちまうようになったらしい。
お嬢が海に落ちた時、一瞬心臓が止まった。
彼女を失うと思うと怖くて、何も考えずに海に飛び込んだ。
息をしていないお嬢を見てすぐに人工呼吸した。
周りからは冷静な判断だったと言われたが、あの時はただ死んでほしくない一心だった。
今でさえこんなんなんだ。
多分…いや間違いなくおれはお嬢がいなくなったら生きていけないだろう。
それほどまでにお嬢のいない世界は考えられないし、色が無いんだ。
｢話したい事があるんだ。お嬢の目を見て、伝えたい。渡したい物もある。だから…早く元気になっておくれ。｣
ぎゅっと握りしめた手に口付け、そのまま額をくっつけると意識を手放した。
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ルイ(プロフ) - アイズさん» はじめまして！うわぁ...とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからも頑張りますね！コメント嬉しいですありがとうございました！！ (2020年9月28日 8時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！3歳になったお話もほっこりしながら笑ってしまいました！更新楽しみにしています！ (2020年9月28日 3時) (レス) id: aae8577057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月25日 12時
