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隊員達を宿に帰した後、私は一人酒場に向かった。
着流しを着てカウンターに座っていると綺麗な女の人達が寄ってきた。
男装をしているとやたら女にモテるんだよなぁ…。
綺麗なお姉さんは嫌いじゃないけど、誘われたって同性だから困るし。
｢お兄さんってほんっと格好良いわぁ！サービスするわよ！｣
何のサービスよ、と内心思いつつ愛想笑いを浮かべる。
適当に話を合わせつつ酒を奢り酔わせ、情報を聞き出していく。
｢なァ、この島についてもっとよく教えてくれないか？｣
｢あら、お兄さん賭け事が好きでこの島に来たんでしょう？｣
｢まあな。しかし初めてなもんでよく分からなくてなァ…。VIPルームへ行ったんだが、この島ならではのルールでもあんのかい？よく分からなくて出てきちまったんだよ。｣
すると彼女達は顔を見合わせ困惑した表情を浮かべた。
そしておずおずと一人が口を開く。
｢…出てきた薬は飲んだの？｣
｢あんな怪しいモン飲めねェさ。飲むフリして捨てたよ。｣
するとほっと息を吐き、安堵の表情を見せた。
｢ありゃ何なんだ？この島のVIPルームじゃ飲まないと入れねェようだった。｣
｢あれは…TACという薬よ。take away consciousnessの略称で…その名の通り意識を奪い記憶を作り替えていく。服用すればする程記憶は書き換えられ、意思を持たない兵士へと作り替えられてしまうの。最初は気分が良くなるんだけど、依存性が高くて効果が切れるとキレやすくなる。一度飲んだだけでも中毒になってしまうの。飲んでなくて良かった…。｣
なるほど…随分凶悪な薬を作ってるのね。
依存した人達から大金を巻き上げ買わせ、更にカジノで金を増やしてまで買おうとする…悪循環の出来上がりだ。
通りで随分と勝ちやすい卓が多いわけね。
しかし選び間違えれば搾り取られるだけだ。
そういった人も見かけた。
｢ここは白ひげのシマだろう？薬は御法度なはず。何故あんな堂々とやってる？｣
｢それは…世界政府が絡んでるから…。｣
｢ちょっと！それは言ったらあんた消されるわよ！！｣
｢あっ、あ…その…！｣
｢ヘェ…？そりゃ面白い事を聞いたな。大丈夫、誰にも聞かれちゃいないさ。ふーん…しかし白ひげのシマだ。そんな大っぴらにはやっちゃいねェだろう。だとすると…ま、大体は読めたな。ありがとうお嬢さん達。もし危ない目に合いそうだったら連絡してくれ。｣
電伝虫の番号を渡し、足早に酒場を出た。
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ルイ(プロフ) - アイズさん» はじめまして！うわぁ...とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからも頑張りますね！コメント嬉しいですありがとうございました！！ (2020年9月28日 8時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！3歳になったお話もほっこりしながら笑ってしまいました！更新楽しみにしています！ (2020年9月28日 3時) (レス) id: aae8577057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月25日 12時
