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ベッドにお嬢を降ろし、とりあえず水を飲ませた。
｢大丈夫か？｣
｢だい、じょぶ…。｣
だいぶ酔いが冷めてきたようで、頬の赤みも引いてきた。
シャワーを浴びたいと言うので流石に危ないから付き添ってやった。
すっかり目の冷めたお嬢は、ほんのり先程までの事を覚えてるらしく、羞恥で頬を染めていた。
｢恥ずかしすぎて死んじゃう。もう皆の前でシャンパン飲まない。二人共、記憶から抹消してくれないかしら。｣
｢腹立たしいが無理だろうな。あんなお嬢の可愛らしい姿、忘れられるもんかね。｣
｢うう…あの時の自分が恨めしい…。｣
｢そう思うなら気を付けておくれ。お嬢はおれの女だろう？他の男にあんな顔見せるな。｣
｢ごめんなさい…。もうしないから。｣
耳があるなら垂れてるであろう。
それくらいしゅん、と肩を落とすお嬢を抱き寄せる。
｢それよりもう日付は変わったが…誕生日おめでとう。ほら、プレゼントだ。開けて？｣
｢ありがとう！なんだろう…。｣
丁寧に包装を剥いでいくお嬢。
決して雑にしない、お嬢のこういう所が好きだ。
｢わぁ、綺麗な簪…！｣
きっと彼女は贈り物の意味が分かっている。
しかし簪についた石の意味まで知っているだろうか。
簪に付いているのは『パパラチアサファイア』。
パパラチアは蓮の花や蕾という意味があるそうで、桃色と橙色の中間色のような色をしている。
光に当てればキラキラと色んな色が見える。
非常に珍しい石だそうで、手に入ったのは幸運だった。
そしてこれを絶対お嬢に贈りたいと思った。
かなり高くついたが、この笑顔を見れたら満足だ。
｢どう？似合う？｣
緩く結い上げた髪に簪を差し、妖艶に微笑んでいた。
おれは思わず口角を上げ、腰を抱いた。
｢よく似合ってる。綺麗だよ。…それを差したって事は合意って事でいいよな？｣
｢ふふ、もちろん。｣
髪を梳き簪を外し、深く口付けながらゆっくりと押し倒した。
その唇には去年贈った紅が塗られていた。
──────────────
パパラチアサファイアの石言葉は｢一途な愛｣｢真摯な愛｣｢誠実｣｢慈愛｣
簪を贈る意味は｢綺麗な髪を乱してみたい｣
紅を贈る意味は｢唇を吸うてみたい｣
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ルイ(プロフ) - アイズさん» はじめまして！うわぁ...とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからも頑張りますね！コメント嬉しいですありがとうございました！！ (2020年9月28日 8時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！3歳になったお話もほっこりしながら笑ってしまいました！更新楽しみにしています！ (2020年9月28日 3時) (レス) id: aae8577057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月25日 12時
