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＿イゾウside
先程までビスタ達と飲んでいたお嬢は、煙草を吸いながら片付けをしていた。
相当飲んでいたから煙草なんて吸ったら酔うだろうに、と思いつつ手元の酒を煽る。
戻って来た彼女は案の定酒が回りベロベロに酔っ払っていた。
確かシャンパン飲んでたから、こりゃあ悪酔いしたな。
そしてお嬢はマルコに絡み始めた。
｢猫みてェだよい。｣
マルコの肩に額をグリグリと押し付けじゃれついている。
おれの額に青筋が浮かんだのは言うまでもない。
｢にゃあ〜？｣
完全に出来上がったお嬢は猫と言う単語に反応し、猫の真似を始めた。…くそ、可愛いな。
｢可愛いねい。｣
気持ち良さそうに撫でられるお嬢。
おれの中に黒い感情が渦巻いた。
｢イゾウ、顔怖ェよ！｣
目の前のフランスパンにそう言われたが、生憎パンに構っている暇はない。
｢お嬢、おいで。｣
呼べば彼女は素直にこちらに来た。
｢ん、いじょうしゃん…ちゅー！｣
そう言ってお嬢はおれの唇を奪ってふにゃりと笑った。
唖然とするマルコとサッチ。…気分良いな。
｢はっ！イゾウお前…羨ましい！！Aちゃん、おれにもして！！｣
｢にゃーん？｣
お嬢は一つ鳴くとふい、と顔を背けおれの足の間に収まると、胸に鼻を擦り付けてきた。
｢何でだよ！イゾウばっかりずるいってんだ！！｣
息巻くサッチにマルコは呆れた眼差しを向け、おれは鼻で笑った。
｢悪いなァサッチ。お嬢はおれの女さ。｣
｢…諦めろサッチ。そう言う事だよい。｣
｢えええええ！！！マジかよ！？｣
｢本当だよ。オヤジにも許可は貰ってる。｣
｢お前は…妹として見てるもんだとばっかり…。｣
｢だろうな。だがおれは元より女としてしか見てねェよ。｣
｢ならあの日の首筋の跡は…。｣
｢ああ、おれだな。｣
｢うええええ！羨ましすぎんだろ！！｣
うるさいフランスパンだ。
マルコなんて呆れ返って無視を決め込んでる。
｢ね、いじょうしゃん、お部屋行こ？｣
眠気が襲ってきたのか、首元に腕を回して抱き着かれた。
本当に、可愛い奴だよ。
｢はいよ。…今日はありがとな。｣
礼を言うと二人は笑った。
｢早く行けよい。A、寝ちまうぞ。｣
｢ああ、そうだな。…お嬢、動くぞ。｣
｢ん、おやしゅみなしゃーい…｣
寝ぼけ眼で二人に挨拶するお嬢を姫抱きにし、船室へ向かった。
｢あれは…やばいな。ちょっとキた。｣
｢お前はイゾウに頭ブチ抜かれると良いよい。｣
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ルイ(プロフ) - アイズさん» はじめまして！うわぁ...とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからも頑張りますね！コメント嬉しいですありがとうございました！！ (2020年9月28日 8時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！3歳になったお話もほっこりしながら笑ってしまいました！更新楽しみにしています！ (2020年9月28日 3時) (レス) id: aae8577057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月25日 12時
