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｢失礼します。先程ご挨拶させて頂きましたが、Aと申します。よろしくお願い致します。｣
丁寧に挨拶をしてお辞儀をする彼女に、思わず彼等も丁寧にお辞儀を返した。
お酌させて下さい、と言う彼女の言葉に甘え、隊長達は気分良くお酒を飲んでいく。
美人と飲む酒は美味い、という事らしい。
その上彼女は、色々と上手かった。
例えばお酒を注ぐタイミング。絶妙なタイミングで注いでくれる。
聞き上手だし、男を立てるのも上手い。
だから男達はどんどん酒が進んでいく。
それを彼女は特に計算でやっている訳ではなく、無意識にやっているから恐ろしい。
一緒にいると心地良く、気配りも出来る。
所作は育ち故か当然のように綺麗で、髪を耳に掛けるだけでもどこか艶美な雰囲気を纏う。
頭も良いのか、話していても退屈しない。
まさに、男が欲しがる女。
それがAという女に対する彼等の印象だった。
｢Aちゃんはまさしく才色兼備ってやつだな！｣
｢ふふ、褒めても何も出ませんよ？…あ、サッチさん、お酒どうぞ。｣
｢おお、ありがとな！｣
｢フォッサさん。お水どうぞ？｣
｢悪いな。…って、おれが水飲もうとしてたのなんで分かったんだ？｣
｢見てて何となくですよ。｣
｢A！｣
｢Aちゃん！｣
そこかしこで彼女を呼ぶ声がする。
溶け込むのも早かった。
｢呼ばれてるので…失礼しますね。｣
｢えー！またすぐ来いよ！！｣
｢ちょっとサッチばっかり独り占めしないでよね！！僕まだあんまり話せてないの！！｣
｢そんなの知るか！！｣
気難しいと噂の12番隊隊長ハルタも、すっかりAが気に入ったようだ。
そんな様子を見て、マルコは少しほっとしたように息を吐いた。
女という事で反感を持つ者もいたから、何も無いか気が気じゃなかったようだ。
イゾウは相変わらず沈黙を貫き、黙々と酒を飲み続けていた。
何を考えているのか、掴み所の無い彼の心情を察するのは難しい事であった。
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雨音(プロフ) - なのさん» 逆ハー物は書いた事がないのでちゃんと書けるか不安ではありますが、楽しみにしてもらえると嬉しいです♪ (2022年7月5日 21時) (
レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - なのさん» ご希望に添った物とは違うかもしれませんが、実はひっそりと逆ハーっぽい小説を書いてます…！公開するのはまだ先になりそうですが、落ち着いたら公開しようかと思ってます！ (2022年7月5日 20時) (レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - なのさん» ありがとうございます！お話ではなく、新たな小説でしょうか？どのような物か、聞いてからのお返事でも大丈夫でしょうか？ (2022年7月5日 20時) (レス) @page39 id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - ゆらゆらさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！素敵な物語に出来るように頑張りますね♪ (2020年9月11日 16時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらゆら(プロフ) - ありがとうございます！昨日読み始めたばかりなのですがイゾウさん大好きなので嬉しいです！応援してます(^^) (2020年9月11日 9時) (レス) id: 7dbfdcb3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年9月1日 20時
