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テーブルの上に
透明なカバーのようなものに包まれた
銀色のオーブのような
美しい実…
月のように輝く
その実は
間違いなく、
"悪魔の実"だった――。
ハ「A、ついに見つけたんだよ！
ウルウルの実！！」
『うん！
……あっ』
一瞬喜び笑顔を見せるAだったが
すぐに隠すようにそっぽ向く。
そんな様子を
ハーツァルトは嬉しそうに笑っていた。
ハ「素直に喜べばいいのに(笑)」
『うるさいな…
……で？
そろそろ話してくんない？
どうして"ボク"を
ここに連れてきたのか…』
ハ「それはこの前Aが自分で…」
『「スケスケの実を食べちゃったから」？
…違うでしょ。
どうしてそれで連れてきたのが
ボクだったのかってことだよ』
ハ「あ〜…それは……」
ハーツァルトは微笑んで屈み
Aと目線を合わせる
Aはきょとんとしていると
ハーツァルトに頭を撫でまわされた。
それが
照れ臭かったのか
「なにすんのさ」と
彼に文句を言っていると
ハーツァルトはニッコリ微笑んで
口を開いた。
ハ「……Aだからだよ」
『だーかーらー
そうじゃなくて！！
その理由を聞いてるんだって！！』
ハ「あはは、そうだなぁ…
Aが呪技をマスターしている
俺よりもプロの領域にいる人間
だってこともそうだし、
A俺よりAの方が
冷静で強い力を持っているから、
ってのもそう…
……あと挙げるなら、
俺が一番信頼している人だから…
…かなっ！」
『……はぁ？//;』
さっきまで文句を言っていた
彼女の頬は真っ赤に染まり
いつもの生意気な仏頂面で
そのままそっぽ向いた。
『…一番信頼ってアンタ、
バッカじゃないの…//;』
ハ「えぇーっ…
本当の事なのに……」
『……の、
…………も……よ……』
ハ「え？なんか言ったか？」
『……なんでもない！！！///;;』
照れたのか
恥ずかしかったのか
そう誤魔化したAの言葉は
ハーツァルトには届かなかったが…
――――――
――――
――
"そんなの、
ボクも一緒だよ"
――
――――
―――――――
彼女の
不器用な心だけが
温かく
彼にそう送り届けていた…。
＿＿＿
続く
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如月雪＠ゆっきー(プロフ) - つばめさん» つばめさま、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！そうですね、ハーツァルトはリーにとってローにとってのコラさんと同じような立ち位置になりますかね(笑)更新もなるべく早めに頑張りますので、またよろしくお願いします！ (12月15日 9時) (
レス) id: 90e16db347 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - もっと沢山続きを見たいです 頑張って下さい (12月15日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 面白いけど切なく悲しいでも笑えて心温まる様な気がします 兄弟皆以外と本当は優しい人ばかりなんですね不器用なだけでハーツァルトさんはロー側でいうコラさん（ﾛｼﾅﾝﾃ）みたいな優しくて兄弟と同じ不器用な人でもローと同じく信用できる人だと思います (12月15日 0時) (レス) @page32 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
如月雪＠ゆっきー(プロフ) - 黒夜ロキ.Nさん» ありがとうございます！来週の木曜には終わるのでそれ以降は更新できると思いますがテスト頑張ります！ (12月2日 13時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜ロキ.N(プロフ) - テスト、応援してます！ (12月2日 11時) (レス) @page30 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時：2023年10月3日 21時
