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ハ「だから、俺は……」
『…ハーツァルトさん。
もういいよ、話さなくても』
ハ「え？」
『ボクはハーツァルトに裏切られた、とか
そんなこと思ってないから』
そのAの言葉に
ハーツァルトは思い切り目を開いて
Aの肩を掴んで揺さぶった。
ハ「なんで！？
俺はあのクレマシオンの息子だぞ！？
それに偽名まで作って
Aのこともお前の兄さんたちのことも
騙したし…;;」
『ごちゃごちゃうるさいなぁ…
ボクがいいって言ってるんだから
別にいいの』
ハ「で、でも…！！;;」
『うるさい』
ハ「はい…;;;」
Aのその冷たく鋭い紫の瞳が
ハーツァルトを思い切り睨みつけたので
ハーツァルトは大人しく
黙り込んでしまった。
すると、沈黙が続く中…
Aが先にその小さな口を開いた。
『…ボクはハーツァルトさんに
色んな事を教わってきた。
アンタはボクの…
ボクたち兄妹の大恩人だよ』
ハ「え…」
ハーツァルトは
またその緑の瞳を大きく開き
驚いた様子で
Aを見つめる。
ハ「A…
…急にデレたりして……
風邪でも引いたのか？？」
『どういう意味さ！？💢』
「北極なんかに連れてきたからか…？」と
真剣な目で独り言を呟くハーツァルトに
Aは少し呆れながら
『そうじゃなくて…;』と話を戻す。
『ボクは、アンタが何者だったとしても
そんなの知ったこっちゃない。
ハーツァルトさんとは…
いつまでもずっと…一緒に…いたいし…//』
ハ「A…」
ハーツァルトは少し目を細めて
彼女を見つめる。
初めて会った時は
恐怖と警戒に溢れていた幼女が
いつの間にか
自分に懐いてくれるようになったのだ。
嬉しくないはずがない。
だが、その表情はとても微妙で
嬉しいようで少し寂しそうな…
今の彼の
少し複雑な心情を物語っていた。
しかし
ハーツァルトは
Aを心配させぬよう…と
無理やり笑顔を作る。
ハ「…A、ありがとう」
『……？
どういたしまして…』
Aはそんなハーツァルトを見て
不思議そうに首を傾げていたが
すぐに『そんなことより…』と
話を逸らしてあげた。
『さっさとここに来た目的を
話してくれない？？
寒いから早く帰りたいんだけど』
ハ「あはは…ごめんごめん^^;;」
ハーツァルトは苦笑いしながら
ゆっくりと話し始めた――。
＿＿＿
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如月雪＠ゆっきー(プロフ) - つばめさん» つばめさま、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！そうですね、ハーツァルトはリーにとってローにとってのコラさんと同じような立ち位置になりますかね(笑)更新もなるべく早めに頑張りますので、またよろしくお願いします！ (12月15日 9時) (
レス) id: 90e16db347 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - もっと沢山続きを見たいです 頑張って下さい (12月15日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 面白いけど切なく悲しいでも笑えて心温まる様な気がします 兄弟皆以外と本当は優しい人ばかりなんですね不器用なだけでハーツァルトさんはロー側でいうコラさん（ﾛｼﾅﾝﾃ）みたいな優しくて兄弟と同じ不器用な人でもローと同じく信用できる人だと思います (12月15日 0時) (レス) @page32 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
如月雪＠ゆっきー(プロフ) - 黒夜ロキ.Nさん» ありがとうございます！来週の木曜には終わるのでそれ以降は更新できると思いますがテスト頑張ります！ (12月2日 13時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜ロキ.N(プロフ) - テスト、応援してます！ (12月2日 11時) (レス) @page30 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時：2023年10月3日 21時
