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―Aside―
『…！』
グ「…どうかした？」
『…いえ。
少し胸騒ぎがして…』
グ「…うん。
……ボクも…」
…嫌な予感がした。
もしかして、
シェルスお兄さまに
何かあったんじゃ…
…いや、
そんなこと
あるわけないよね…。
ボクたちは
下水道を通り抜けた。
すると、その先では
長い金髪のお兄さんが
一人待ちくたびれたような様子で
待っていた。
ハ「四男のグラティアスくん…
……だよね？」
グ「…アンタは？」
ハ「どうも〜！
フライハイツくんと
パーチェくんに頼まれた依頼人だよ」
グ「あぁ…
そういえばフライ兄さんが
そんなこと言ってたっけ…。
…確か、
ハーツァルトさん…だよね？」
ハ「あぁ、そうだよ」
グ「…じゃあ、Aを頼むよ。
ボクたちにはまだ
やることがあるから…」
ハ「…あぁ、あとは任せな」
グラスお兄さまは
安心したようにボクの手を離した。
…どうしたんだろう？
グ「…A。
ボクとはここでお別れだよ」
『え…？』
…どう…して…？？
グ「フライ兄さんとパーチェ兄さんが
この人にアンタのことを頼んだんだ。
アンタに…
"自由"で"平和"な日々を
プレゼントするためにね。
アンタはもう、
この家で傷つきながら
生きる理由なんてないんだよ。
だから…行きな」
『…グラスお兄さま…』
グ「グラティアス」
『え…？』
グ「そう呼んでよ。
ボクたち…双子でしょ？」
『…えっと、あの…
グ、グラティアス…？』
グ「ん、何？」
グラスお兄さま…
グラティアスは
首を傾げながら
優しく微笑む。
それと同じように…
『…ありがとう』
「！」
ボクも
"笑った"。
グラティアスは一瞬
驚いた様子を見せたけど、
またすぐに微笑んで
静かに頷いた。
『また…会えるよね？』
グ「会えるさ。
また兄妹全員で会おう。
…今度こそ、
本当の家族になろう」
『……うんっ！』
ボクがそう頷いた後…
ボクとグラティアスは
それぞれ背を向けて
ボクは
ゆっくりと歩いていった。
ボクはきっと
一生忘れないだろう。
"A
さよなら。
そして…
誕生日
おめでとう"
A・D・グラティアス…
ボクが生まれて初めて
"感謝"した人を――。
＿＿＿
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如月雪＠ゆっきー(プロフ) - つばめさん» つばめさま、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！そうですね、ハーツァルトはリーにとってローにとってのコラさんと同じような立ち位置になりますかね(笑)更新もなるべく早めに頑張りますので、またよろしくお願いします！ (12月15日 9時) (
レス) id: 90e16db347 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - もっと沢山続きを見たいです 頑張って下さい (12月15日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 面白いけど切なく悲しいでも笑えて心温まる様な気がします 兄弟皆以外と本当は優しい人ばかりなんですね不器用なだけでハーツァルトさんはロー側でいうコラさん（ﾛｼﾅﾝﾃ）みたいな優しくて兄弟と同じ不器用な人でもローと同じく信用できる人だと思います (12月15日 0時) (レス) @page32 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
如月雪＠ゆっきー(プロフ) - 黒夜ロキ.Nさん» ありがとうございます！来週の木曜には終わるのでそれ以降は更新できると思いますがテスト頑張ります！ (12月2日 13時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜ロキ.N(プロフ) - テスト、応援してます！ (12月2日 11時) (レス) @page30 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時：2023年10月3日 21時
