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デ「なによ…これは…！？
…じゅ…ぎ…？」
ディアは驚き歪んだ表情のまま
バタッとその場に倒れる。
だが、驚いたのは俺も同じだ。
俺は"呪技"を
持っていないはずだから…。
――呪技。
Aの血が流れた者に
必ず受け継がれる
所謂、
魔法のようなもの…。
その者の性格、個性から、
その能力は異なると言われている。
熱血なフライハイツは"炎"
大人しいパーチェは"風"
冷静なグラティアスは"雷"
ほぼ無情なAは"氷"
シ「残念…だったな…
A・D・ディア…
今までないと思っていた…
俺の呪技は…
…ここに…あったんだ…」
――そして、
俺、シェルスは"闇"
俺の最期に…
相手を完全に殺す
"闇"の呪技だったんだ…。
デ「そういうこと…だったの…ね……。
我ながら…
なんて愚かだったのかしら……――」
ディアは皮肉に笑いながら、
そのまま目を閉じた。
――どうやら、
息を引き取ったようだ。
…終わった。
俺たちの戦いが…。
そして、
俺のこの苦しかった人生が…。
シ「…よかった…
Aを無事…逃せて……
グラティアスは…
ちゃんと外まで
連れて行けただろうか…？
…いや…大丈夫だろう…
俺の弟なんだからな……」
薄れゆく意識の中…
俺の頭の中に
弟妹たちの顔が浮かんでくる。
フライハイツとパーチェは
きっと今頃、
俺たちを心配して
こちらに向かっているだろう…
グラティアスもAを無事に
送り届けられた頃かもな…。
――ねぇ、シェルス兄さん。
ボクたち…これが終わったら…
この家出てみんなで暮らさない？――
――そうです…！
僕、海に行きたい…です…！――
――それでそれで、
世界で一つの大きな船作ってさ…
海賊にでもなって
みんなで悪さしまくろうぜ！！――
シ「…フライハイツ、
パーチェ、
グラティアス、
そして、A……。
俺も…本当は…
そう…したかった……」
――でも、
これでやっと…
お前達の本当の兄さんに
なれただろうか…？
薄れる意識の中…
最後に見えたのは
目の前に懐かしい大きな手…
そして、
グラティアスやAと同じ
雪のように真っ白な髪…
≪よく…
ここまで頑張ったな…シェルス。
さぁ、行こう……≫
――あぁ。
今、そっちに逝くよ…
シ「…父さん……―――――」
＿＿＿
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如月雪＠ゆっきー(プロフ) - つばめさん» つばめさま、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！そうですね、ハーツァルトはリーにとってローにとってのコラさんと同じような立ち位置になりますかね(笑)更新もなるべく早めに頑張りますので、またよろしくお願いします！ (12月15日 9時) (
レス) id: 90e16db347 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - もっと沢山続きを見たいです 頑張って下さい (12月15日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 面白いけど切なく悲しいでも笑えて心温まる様な気がします 兄弟皆以外と本当は優しい人ばかりなんですね不器用なだけでハーツァルトさんはロー側でいうコラさん（ﾛｼﾅﾝﾃ）みたいな優しくて兄弟と同じ不器用な人でもローと同じく信用できる人だと思います (12月15日 0時) (レス) @page32 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
如月雪＠ゆっきー(プロフ) - 黒夜ロキ.Nさん» ありがとうございます！来週の木曜には終わるのでそれ以降は更新できると思いますがテスト頑張ります！ (12月2日 13時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜ロキ.N(プロフ) - テスト、応援してます！ (12月2日 11時) (レス) @page30 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時：2023年10月3日 21時
