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―シェルス―side―
シ「グラティアス！！
何故ここへ…！？;;」
どうして…
戻ってきたんだ…！？;;
グ「嫌な予感がして
戻って来てみたんだけど…
……間に合ってよかった。
あとは任せてよ、兄さん。
…ほら、A。
何してるの？早く行くよ」
『え、あ、ちょっと…！
グラスお兄さま…！？;;』
グラティアスは
そう意地悪そうに笑うと
Aの手を優しく引いて
ゆっくりと走り出した。
…あぁ、本当にお前は
Aが大好きなんだな。
お前になら任せられる…。
シ「――ありがとう。
グラティアス……」
Aのこと…
頼んだぞ――。
二人が下水道の方へ
駆けて行ったのを確認し、
俺は微笑んで目を閉じた。
デ「待ちなさいグラティアス！！
こんなことをしてタダで済むと…！！」
シ「A・D・ディア。
お前の相手は
グラティアスでもAでもない…。
――A・D・シェルス！
…この俺だ」
デ「！！…っ！！」
俺がそう言うと、
ディアは少しだけ
怯んだ様子を見せた。
しかし、それも一瞬のこと…
すぐに余裕の笑みを取り戻した。
デ「フフッ…
それで勝ったつもり？
まさかそんな無防備な状態で
この私に勝てるとでも？」
シ「フン…バカなことを言うな。
貴様相手に、剣一本もいらん！」
デ「！！
…馬鹿な子。
それじゃあお望み通り
殺してあげましょうか！！」
すると、
ディアが持っていた杖から
刺々しく長いツタが
俺の方へ複数伸びてくる。
まるで、イバラのような…。
シ「…なるほど。
これがお前の…
クレマシオン家の力か…」
デ「フフフッ…
そのツタは
そう簡単には切れないわよ？
どう？動けないでしょう？」
ディアの言う通り、
奴の杖から出てくるツタは
切っても切っても
切られたところからまた生えてくる。
俺は素手で
トゲの多いそのツタを切るが、
またそこから生えてきたツタは
俺の体に絡みついてきた。
――しまった…しくじった…っ！！;;
俺はそのツタで
完全に身動きが取れなくなってしまった。
シ「ぐ…っ！
クソッ、こんなもの…！」
デ「残念だったわね…
これで貴方はもう動けないわ。
…大人しく
私に殺されてちょうだい」
ディアはそう言って
杖に力を込めた…
…が、
シ「…断る」
＿＿＿
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如月雪＠ゆっきー(プロフ) - つばめさん» つばめさま、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！そうですね、ハーツァルトはリーにとってローにとってのコラさんと同じような立ち位置になりますかね(笑)更新もなるべく早めに頑張りますので、またよろしくお願いします！ (12月15日 9時) (
レス) id: 90e16db347 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - もっと沢山続きを見たいです 頑張って下さい (12月15日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 面白いけど切なく悲しいでも笑えて心温まる様な気がします 兄弟皆以外と本当は優しい人ばかりなんですね不器用なだけでハーツァルトさんはロー側でいうコラさん（ﾛｼﾅﾝﾃ）みたいな優しくて兄弟と同じ不器用な人でもローと同じく信用できる人だと思います (12月15日 0時) (レス) @page32 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
如月雪＠ゆっきー(プロフ) - 黒夜ロキ.Nさん» ありがとうございます！来週の木曜には終わるのでそれ以降は更新できると思いますがテスト頑張ります！ (12月2日 13時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜ロキ.N(プロフ) - テスト、応援してます！ (12月2日 11時) (レス) @page30 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時：2023年10月3日 21時
