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シェルスお兄さまが
連れてきたのは、
ボクは一度も入ったことのない
地下牢獄――。
お兄さまが
見張りの使用人たちを
蹴散らしながら
ボクの手を引いて
走っていく。
シ「A、辛くはないか？
もう少しだからな。
もう少し辛抱してくれ」
『お兄さまたちは…
ボクを逃がした後
どうするんですか？』
シ「…そうだな。
本当はこの家を出てお前たちと…
――…いや、なんでもない」
『…？？』
シ「もう少しで下水道に着く。
もう少しで…
全てが終わるんだ…」
シェルスお兄さまが
そう安心そうに微笑んだ
…その時。
デ「何をしているの？シェルス」
シ「！！」
『！！』
シ「かあ…さん……」
そこへ現れたのは、
お母さまだった。
『お母さま…;;』
デ「フン、貴女ごときが…
私を気安く呼ばないでちょうだい。
それに、勘違いしないことね。
貴女は私の娘なんかじゃないわ。
…ただの、Aの狼よ」
シ「ッ…！
A！早く逃げろ！！」
『シェルスお兄さまっ…！;;』
シ「大丈夫だ！
俺がなんとかする！！」
ボクは
一歩でもここから抜け出そうと
足を少し引いてみる。
…が、
だ、ダメだ…！
体が震えて…
足が…動かない…！！;;
…怖い。
そうだ、ボクは怖いんだ…。
でも、どうして…
こんな時に限って
こんな感情…！！
シ「…くそっ、万事休すか…っ」
――あぁ、ボクはここで死ぬんだ。
お兄さまも…
ボクのせいで…――。
ボクもシェルスお兄さまも
諦めかけていた…
……その時。
「――やれやれ、
これだからアンタたちは…」
シ「！！」
『え…！？;;』
グ「ボクの嫌な予感って
よく当たるんだよねぇ〜
…戻ってきてよかったよ」
シ「グラティアス！！」
『グラス…お兄さま…！！？;;』
そこへ現れたのは、
グラスお兄さまだった。
＿＿＿
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如月雪＠ゆっきー(プロフ) - つばめさん» つばめさま、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！そうですね、ハーツァルトはリーにとってローにとってのコラさんと同じような立ち位置になりますかね(笑)更新もなるべく早めに頑張りますので、またよろしくお願いします！ (12月15日 9時) (
レス) id: 90e16db347 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - もっと沢山続きを見たいです 頑張って下さい (12月15日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 面白いけど切なく悲しいでも笑えて心温まる様な気がします 兄弟皆以外と本当は優しい人ばかりなんですね不器用なだけでハーツァルトさんはロー側でいうコラさん（ﾛｼﾅﾝﾃ）みたいな優しくて兄弟と同じ不器用な人でもローと同じく信用できる人だと思います (12月15日 0時) (レス) @page32 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
如月雪＠ゆっきー(プロフ) - 黒夜ロキ.Nさん» ありがとうございます！来週の木曜には終わるのでそれ以降は更新できると思いますがテスト頑張ります！ (12月2日 13時) (レス) id: 6abcd13843 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜ロキ.N(プロフ) - テスト、応援してます！ (12月2日 11時) (レス) @page30 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0212akiha12/
作成日時：2023年10月3日 21時
