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「Aは基本しっかり者なんだけど、突然無茶したり、奔放にやらかしたりするの」
「俺達の仇を討つなんて決意した時は、どうしようかと頭を抱えたなぁ」
「たくさん迷惑をかけるかもしれないけど…よろしくね」
「…迷惑だとは思ってません」
無茶も奔放さも、全く否定はしないが。
「確かに…正直、初めて会った時は「何だこいつ」と思いました」
―『ロー、またね』
―『きっと私達、また会えるよ』
「それ以降も…彼女は無茶が多くて、見てるこっちがハラハラさせられますが」
―『ロー。やっぱりまた会ったね』
―『梅干し、苦手なの？…覚えとく』
―『貴方を…ローを守りたいと、思ったから』
―『仲間って言ってくれて、嬉しかったよ』
「…俺は、そういう自由さに惹かれました。彼女の全部を…愛してる」
―『ローやハートの皆も、家族だ。愛するよ』
―『私はローのことが大事だし、たくさん話したい』
―『――私も好きだよ、ロー』
思えば、初対面からずっと。
彼女は自由に動いていて、俺は振り回されていた気がする。
…これからも、そうなのかもしれねェな。
「…Aったら、本当に素敵な人を好きになったのね」
「さすが俺達の娘。ばあちゃん達のお陰もあって、真っ直ぐ育ってくれた」
ぼんやりと、２人の姿が淡く、薄くなり始めた。
夢が、終わるらしい。
「ローくん」
「はい」
「Aを、よろしくな」
「あの子を…ううん。あの子と、一緒に。幸せになってね」
「――約束します」
―『ドフラミンゴを討つ時は、貴方の隣に立つ』
―『私の命、分けてあげるから…
――貴方の人生、私にちょうだい』
Aと生きると、決めた。
その決意を、ここで彼らに誓う。
「ありがとう」
「さて、これで２０年かけた心配は終わりね」
「Aはローくんに任せて、俺達は天国旅行でもしようか！」
「あら素敵。ローくん、そういうことだからあの子には「好きに生きなさい」って伝えて！」
「こっちはこっちで自由にやっとくからってな！」
…やはり、この親にしてあの娘あり、か。
どこか憎めないその自由さに、肩を竦めて苦笑を返す。
憎めないのはきっと、同じ"自由"に惚れてしまったからだ。
奇妙だが心地よい浮遊感に襲われる。
起きなくては、と思った。
「何十年も先の未来。２人がしわくちゃのおじいちゃんとおばあちゃんになった頃」
「また会えるのを、楽しみに待っているよ」
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さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
