懐かしさ ページ46
「そいつら、仲間か？」
「そうだ。紹介しにきた。うちの船員、総勢２０人だ」
「「「お見知り置きをォ！"麦わら"！！」」」
私達に気付いたルフィに、ローが後方にいるベポ達を指し示す。
見えやすいように少し立ち位置をズラすと、ベポ達が決めポーズをしているのが私にも見えた。
確かにばっちり決まってるな。
同盟組んだって知ってから、この時のために考えていたんだろうか？
ルフィが「おう！」と笑って答えると、ローはすぐに「話がある」と切り替えた。
当然、皆は「もう終わり！？」と大ブーイングである。ポーズまで考えてたんだから、きっとルフィ達への自己紹介も練ってたんだろう。さすがに可哀想だ…。
「ただの同盟だ、仲良くする必要もねェだろ」
「ぞんざいっ！俺らぞんざいすぎ！！」
『あはは…まあまあ、落ち着いて』
「うぇ〜んA〜！」
「キャプテンがひどいよ〜！」
この騒々しさ、懐かしい感覚だ。
ローのこの適当さというか、自由さは、ハートの皆といる時にしか見られない。ルフィも大概だが、船長ってのは皆こんな感じなのかね。
懐かしさに和みつつ、私は仲間を何とか宥めるのだった。
.
「黒足屋がビッグ・マムのところへ…！？」
『それはまた、ややこしいことに』
サンジの行方についてナミ達からざっくりと聞かされ、思わず頭を抱える。
よりによって、ビッグ・マムか…。噂に聞く限り、相当面倒な四皇の１人だ。
案の定、ルフィは「俺が迎えに行ってくる」と言った。
「だからちょっと待っててくれよ、カイドウと戦うの！」
「…」
ローは私を見て、ため息を吐く。
ルフィの自由さに、ローも相当慣れた様子だ。でも人の顔見てため息はやめい。
『ルフィならそう言いそうだと思ってはいたけど…でもね、そう簡単でもないのよ』
「Aの言う通りだ。待つも何も、俺達がカイドウに狙われるのは時間の問題だぞ」
『予定では、暫く"ゾウ"で身を隠すつもりだった』
しかしここは、半月前にカイドウの部下、ジャックに襲撃されていた。連中に場所がバレているということだ。
「次は俺達が狙いになったとしても、だ」
『またここに…"ゾウ"に攻め込まれたら』
「『この国は一体どうなる？』」
ローと言葉が重なる。
ミンク族達は、身体にも心にも傷を負っている。国自体も壊滅したままだ。回復しきらないうちに二度目があっては、いよいよ立ち直れない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
