ミンク族 ページ39
ゾウの背中だからだろう、ぶにぶにと歩きにくい道を進む。
やはり破壊の跡が色濃く残っている…。
「何が起きたんだ…？」
『微かに火薬の匂い…』
「ガスの匂いもしねェか？」
「何なんだ…たまには平和な国でのんびり…」
「「『！』」」
ローとゾロ、私がピクリと足を止める。
２人は刀を構え、ウソップがその様子に慄く。
『【探】した時は、近くに私達以外の生き物はいなかったわ』
「俺達が移動中に向こうも移動したか」
「この気配…戦いには慣れていそうだな」
「任せろ」
『お、じゃあよろしく』
ひとまずゾロに任せることにして、私とローは数歩距離を取る。
勢い良く突っ込んで来た気配に、ゾロは刀を横に振るった。
だが、刃は届かない。
気配は空中でくるりと浮かび上がった。
ゾロの後方へ回り、体勢を整えて拳を突き出す。
拳には鋭い爪と、白い毛並み。
『…ウサギ？』
ゾロは刀で拳と爪を受け止めた。
瞬間、目に見える程の電撃が走る。
「！？うっ！」
「待て！！」
「え！？」
「やめるのだ、キャロット！」
新手だ。
ゾロに飛びかかっていたウサギは、制止されて動揺している。
バキバキと木を薙ぎながら、大きなカバのようなワニのような生き物が現れた。
背に誰か乗っている。あれは…。
『…犬？』
「ぎゃあ〜〜！」
「そティアらは良いのだ！それより今、"くじらの森"に侵入者が！！」
「わァ！喋る動物！？」
「ミンク族だ」
混乱の中、犬のミンク族を見てウソップが気付く。
彼女が身に着けているのは、ナミの服だった。
「っ、何だあの武器…！」
『強い電気が走ったのが見えたけど』
「あぁ、一瞬だったが」
キャロットと呼ばれたウサギと、犬のミンク族は"侵入者"に慌てている様子だった。"
「お、おい…お前ェ！その服、どこで手に入れた！ナミに何をしたんだ！？」
「食人族かしら。ナミを丸飲みしたから、Aの【探】にも反応が…」
「コエーこと言うなァ！！」
ロビンこわっ…。
確かに丸飲みなら、【探】で異常は感知できないかもだけど…。
ウサギがしゃがみ、ぐぐっと足に力を籠める。
上空へ跳び上がった。
「何てジャンプ力…！」
『…母さんを思い出すな』
「どうだ！？見えるかキャロット！！」
「！見えた…クラウ都より一直線！"くじらの森"で諍いが！！」
「やはりか！！急ごう、ワーニー！」
あ、その生き物ワニ由来なんだ。
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さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
