登象 ページ38
「着いたぞーっ！！」
龍改め「りゅーのすけ」の頑張りにより、私達は無事登象を果たした。
夕陽が射し込む中、りゅーのすけが薄ぼんやりと消えていく。
「りゅーのすけ…」
『…絵に戻るんだね』
りゅーのすけは「りゅー」と鳴いて、にっこり笑っていた。
消えゆくりゅーのすけを、ルフィ達が待ってくれと止めるが叶わない。りゅーのすけは地面へと消え、絵に戻った。
「「「りゅーのすけー！！」」」
「茶番だ」
「ただの下手な絵だろ」
「ちょっとそこ座れてめェら！」
こちらの感動など知ったことかと、ローとゾロは切り捨てている。まあ、この２人にりゅーのすけを想って泣かれても、それはそれで困るけど。
ロビンが近くで花を摘み、りゅーのすけに供える。それを見届けて、私も先へ進んだ。
「おーいウソップ、来てみろ！」
「やぐら登んの早ェな！」
立派な門だ。物見やぐらもあるが、見張りはいない。
ルフィは早速登って、ゾウを見渡しているらしい。
その興奮した声を聞きつつ、右手の指を立てる。
『結界術【探】』
周辺の気配を探る。
すぐ近くには当然、ルフィやロー達の気配。その特徴ある気配は、全員組紐を持ってくれている証拠だ。
そのままゾウ全体を簡単に見ていく。
建物が多い町らしき場所があったが、生き物の気配はない。
…あ、この気配……ん？
おかしい、"１人足りない"…？
なら、ベポ達はどこだろう。ぐるりと意識を巡らせる。
『…いた』
奥の…森。
ベポ達にも渡した組紐、ちゃんと持ってくれているようだ。
こめかみにあてていた右手を降ろし、ローの隣に立つ。
『奥の森、皆いるわ』
「…また会えるとはな」
『ふふ、そうね』
「ルフィが飛んだー！！」
ルフィと共にやぐらに登っていたウソップが、悲鳴を上げている。
ルフィならそうするだろうねぇ…。
「だろうな。"マユゲ"はいるか？」
「さすがにここからは…！」
『ゾロ、それなんだけど。今【探】したら…』
「んあ？」
『…１人、見当たらない』
「…何？」
嫌な予感がする。
ゾロとロビン、フランキー、降りてきたウソップが眉をひそめた。
「まァ…進むしかねぇな」
「錦えもん達は？」
「広いっつっても大陸じゃねェ、先に行こう」
「門も開いてるしな」
「いや、これは…誰かにこじ開けられてる」
『この道も、明らかに破壊されてるわ』
「心して行こうか」
「え〜っ！！敵いるのか！？」
いないことを願おう。
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さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
