│ ページ36
龍の背に乗ってから、既にそこそこの時間が経った。
海面は霧で隠れるくらい遠のいていて、ウソップは腕が疲れたと不満を口にする。
まあまあ、龍はかなり頑張ってるから、そう言わず。
「まだてっぺん見えねェなー」
「サンジ達、どうやって登ったんだろう」
「そういや、お前ら何でゾウに行きてェんだっけ？キンえもん、カンジューロー！」
「「！」」
龍の背の最後尾に乗る２人。
確かに、彼らがゾウを目指していた理由の詳細は不明だ。
錦えもんは、「いずれは全てを話さねばならぬが」と返す。
まずはモモの助の無事を確認して安心したい、と。
そもそも彼らがワノ国を出て目指したのが、この"ゾウ"らしい。
「それに…海上にて逸れたもう１人の同心…"忍者"の雷ぞうは、無事にこの島に着いておるか確認したい！」
「え！？ニンジャ！？ニンジャなのか！？」
いきなり前に座っているルフィ、ゾロ、ウソップが後ろを振り向いた。
"忍者"に反応して、錦えもん達を見たらしい。
思わず身体を傾かせて視線から逃れ、同様にしているロビンと苦笑する。
後ろを見ると、ローとフランキーも錦えもん達を見ている。
…男子って…ローは意外だけど、前世からこの人がそういうギャップに溢れてるのは知っている。
「…！！A、あれ…！」
『何、ロビン……は？っルフィ！』
「ん？」
『上から、何か…』
「降ってきてるわ！」
ロビンが一番に気付いたその"落下物"は、太陽の光が逆光になってはっきり見えない。
ただ、何か言っているのが聞こえた。
「エテテテ、テテテ〜〜！」
「えて？」
「そう、雷ゾウはテテテテ走る忍者でござる」
「テテ〜〜！」
「危ねェ！避けろォ〜！！」
ルフィの声に合わせて、再び身体を傾ける。
何か言っているということは、生き物。
鳴き声がエテ…エテ公？猿か？
「ん？」
「おい、お前らも避けろ！」
「でっ」
「！！？」
フランキーまでは無事避けたが、カン十郎と錦えもんは話を聞いていなかったのか、盛大に猿らしき"落下物"と衝突した。
そのまま２人は龍の背を離れ、猿と一緒に落ちていく。
「「ああああ」」
「やべー！！２人が落ちたー！！」
『っ、錦えもん、カンじゅ…！』
くそ、詠唱が間に合わない。
既に２人の姿は見えなくなり、ウソップが名前を呼ぶ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
