ファン ページ21
ASide
お腹痛い。
『あはっ、はは…！ひ〜〜』
笑い過ぎで。
ヨンタマリア号で海を突き進んだ私達は、船を乗り換えた。
船首にルフィをあしらい、マストの下にはメリー。
これはルフィの船…ではなく。
『バルトロメオの船やっばい』
「おかしいだろマジで！！」
「何でうちの船よりルフィが乗ってそうなんだ！」
「そう言ってもらえると嬉しいべ〜〜！」
「褒めてねぇ！」
バルトロメオ率いる、バルトクラブの海賊船である。
名前は"ゴーイングルフィセンパイ号"。しぬ。
爆笑がようやく落ち着いたところで、くいっと袖を引かれた。
『何、ロー』
「…あれ」
『？船尾に何か……っぶふぉ』
眉間に皺を寄せ、ローはある一点を見つめていた。
指で示された船尾を見て、噴き出す。
今度のは笑いではなく、何と言うか…焦り、戸惑い。そういう意味で噴き出した。
船尾には、私がいた。
…厳密には、私の像が。
『な、なんで私の像…？え、てかクオリティ割と高め…』
「あっ、お気づきになられやしたか！！」
「姐御の像っす！！」
見りゃわかるがな。
船首のルフィと比べれば小さいが、私の等身大よりは明らかに大きい。
ルフィは色付けされているが、私の方はシンプルだった。
『全体はホワイトグレーのみで…目だけ青色…』
「姐御はその瞳が大きな魅力！生かせるようにしたんだべ〜！」
「俺たづこだわりの逸品っす！！」
『あっさようでございますか…』
「…ドン引きじゃねェか」
『そういうローこそ…』
こいつらあれだね、ルフィの姉だからだけじゃなくて…しっかり私のファンでもある感じだね…。
自分の像が作られている気持ちと言うのは、何とも名状しがたい。
船首の方が一際騒がしいなと思って戻ると、一斉にバルトロメオ達に振り向かれた。
「こっちのビブルカードが示す先には、A姐さん〜〜〜！！」
「本物のルフィ先輩とA姐さんが、この船に〜！！」
「ぶおぉ〜！ようごそごの船にご乗船いただき、重ね重ねありがとう存じますだべー！！」
「ボス！前も後ろも眩しい存在がいる！」
「どっちに顔を向けても眩しい！」
「そりゃ俺もだぜ！！」
…元気だなぁ…。
隣のローが、「お前変な奴に気に入られるよな」と呟いた。
…いや、それ貴方も"変な奴"にならないか？
そう思ったけれど、言わないでおいた。
バラされたくないので。
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さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
