盃 ページ16
バルトロメオ達と合流し、ルフィが藤虎と軽く一戦交え、私達は橋を渡った。
ヨンタマリア大船団の連結橋だ。
この先に私達を乗せてくれる船があると言う。
空には瓦礫の塊が浮かんでいて、海へ出ても簡単には出航できなそうだ。
「おい放せ！俺は戦うんだ！」
「今度にしろ！」
『この瓦礫、何とかしないとねぇ』
「規模がでかすぎるな…」
ルフィが文句を言い合っているのを聞き流し、走りながらローと空を見上げる。
結で覆ってしまうのが一番現実的だろうか。
全ては無理でも、私達の頭上と船の周辺くらい…
いろいろと考えていたら、背後からたくさんの声が聞こえた。
「レベッカを返せ〜！！ルーシー！！」
「お前はヒーローじゃなかったのか！」
『…ドレスローザの国民…？』
「何事だ」
「どけ海軍！お前たちの世話にはならねェ！」
「覚悟しろ！ルーシー！！」
…成程。
ルフィを責める言葉。
けれどそこに、敵意も怒りもない。
感じ取れるのは、感謝や喜び、応援。
守るべき国民達が瓦礫の下に出てしまえば、藤虎も海兵達も手は出せない。
彼らもきっと、レベッカ達親子の真実は知っていたのだろう。
だから、改めてルフィに感謝しているのだ。
『ルフィはいつでもどこでも、味方を作る』
「…敵になった時が恐ろしいな」
『そうだね。ま、今は仲間だし！』
「どいつもこいつも…同盟だっつってんだろ」
ここまで来たらもう、似たようなもんじゃない？
ローのため息に笑ったところで、一同は走る足を止めた。
大きな船。
ヨンタマリア大船団の主船、ヨンタマリア号だ。
.
ヨンタマリア号に乗り込んだ。
船員が出航準備を急ぐ中、オオロンブス達は次々とルフィに宣言していく。
その様子をルフィの数歩後ろから眺め、レオの辺りで理解した。
ルフィ…まさか本当に味方を作ってしまうとは。
キャベンディッシュ、バルトロメオ、サイ、イデオ、レオ、ハイルディン、オオロンブス。
彼らの仲間を合わせると、締めて５６００人。
その代表７名は、ルフィと"親子の盃"を交わしたいらしい。
「親子〜〜〜！？」
「んだべ！あんたが親分！俺達ァ子分！」
要は、"麦わらの一味"の傘下に加わりたいと。
船員が樽の上に大きな盃を置き、酒を注いだ。
バルトロメオ達も小さな盃をそれぞれに持って、準備万端だ。
だが…。
「これは俺飲まねェ！」
「えぇ〜！！」
『ですよね〜〜』
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さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
