青と金の弟 ページ1
ASide
「ロビン！起こさなくていいよ」
「あら、でも…」
「最後に顔を見に来ただけだ…こんなに怪我したんだ、寝かせてやりたい」
聞き慣れた声。
まどろむ意識の中、ぼんやりと会話を理解する。
パチリと目を開けた。
『…サボ』
「！A…悪い、起こしたか」
『いや…よっ、と』
「おい、無理に起き上がるなよ」
ゾロとサボに支えられて起き上がり、ベッドに凭れるように座る。
周辺を見回すと、ロビンが説明してくれた。
「ここはキュロスの家よ。トラ男くんが貴方を運んだわ」
『…運んだ？"シャンブルズ"じゃなくて？』
ベッドにはルフィ、半分落ちるようにウソップ。
床でキュロス、ベラミー、ローが眠っている。
私はローのすぐ隣で寝かされていたらしい。
起きているのは、サボとゾロ、ロビン、フランキー。
えーと、どうなったんだっけ。
ドフラミンゴをルフィが倒した後、確か…。
「ドフラミンゴを倒した後、俺がルフィを見つけたんだ」
「レベッカ達と…Aとトラ男くんも、近くにいて」
「俺達が着いた時点で、Aは爆睡」
『マジか』
戦争の時と同じだな…。
人より怪我に強く、回復速度も速いこの身体は、集中が途切れた時の睡眠欲が異常である。
ロビンが水を差し出してくれた。
有難い。喉の調子もマシになっているが、明日までは休まないとかな。
「トラ男もひでぇ怪我だったし、能力はもう限界で使えねェって言うから俺が運ぼうとしたんだが」
『だが？』
「断固拒否」
「ぜってぇこいつから離れないって聞かなかったぜ」
『ぶふっ』
噎せた。
いろんな意味で死にそう。
サボが笑いながらトントンと背中を叩いてくれて、何とか落ち着く。
ゾロとロビン、フランキーはニヤニヤと笑っていた。
『右腕、まだ完全には繋がってないでしょう』
「あァ、だから背中に背負わせろって手伝わされた」
「怪我の手当も、お前のはトラ男がやったんだ」
『えぇ…自分も重傷者なのに…』
隣で眠るローの表情は、穏やかだ。
薄く眉間に皺は寄っているけど、これはデフォルトだしな。
本当に、無茶ばかりする人だ。
頬を撫でて、「ありがとね」と呟く。
「…トラ男の野郎、何も言わなかったが…」
「やっぱりお前ら、そういうことか」
「ふふっ…A、良かったわね」
『！あはは、察せられちゃったか。うん、ありがとう』
「…は〜〜〜俺達の姉ちゃんが、とうとう他の男のモンになっちまったのかァ…」
『俗な言い方だな…』
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さくり - さやま様の小説いつも楽しく読ませてもらっております。夢小説にハマった最初の小説がこれで…これからもがんばってください！！ (2022年10月27日 17時) (
レス) @page49 id: 5dcf8d9424 (このIDを非表示/違反報告)
wakka(プロフ) - めちゃくちゃすごい好きです、、！！このあとも原作と絡めてずっと書いてくださいと言う悲願がかないますように、、✨ (2022年10月25日 10時) (レス) id: 804d3f4b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - もうめちゃくちゃ好きです！すごい自分の好みドンピシャですwうまく伝えられないんですけど、家族愛というか兄弟愛とか仲間愛？がすごくいいですね！勿論ローさんとの恋愛も！応援しています！体調には無理なさらず、、、！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - いつも楽しんでます🤗バースデー番外編でちょいと裏も読みたいですね（黙れ変態っ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page12 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - え、何だこの めちゃんこ良き作品は。凄い。夢主ちゃんマジ可愛い。結婚式呼んで。 (2022年10月6日 10時) (レス) @page9 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年10月5日 11時
