抜け道 ページ8
「俺の錠はどこで外れるんだ…」
『【解錠】できないかなぁって探ってはいるけど、難しそうなんだよね』
「まー何とかなる！とにかく行こう！」
「何の自信だ！！」
ケリー・ファンクの案内についていきながら、ローがため息を零す。
海楼石の手枷がついたままでは、ドフラミンゴに対峙しても何もできないもんねぇ。
ルフィはいつものようにあっけらかんとしているが、ローとしては焦るだろう。
「おい、Aからも何とか言え」
『まあまあ。きっと、ヴィオラがまた鍵を探してくれてるから…そのうち連絡が入るよ』
「…お前まで、楽観的な…」
『ルフィといると、つい。それまでは私がローを守るし』
「だから、それは…チッ」
ホワイ舌打ち。
少し進んで、ケリー・ファンクがこちらを振り返った。
壁に穴が開いている。
ここが彼の言う"抜け道"らしい。
ルフィは礼を言い、ウーシーは中へ入った。
瞬間、後ろで「ガンッ！」と鈍い音がする。
「んあ？何の音だ？」
『脱落者、２名…』
「ほっとけ」
アブドーラとジェットが落ちた。
…まあいっか！
電伝虫の着信音が響いた。
ローのやつだ。受け取って、通話に出る。
『はーい、こちらローの電伝虫』
≪A。私よ≫
「ロビンー！！」
≪ルフィもいるわね。こっちは、さっき貴方達がいた台地にいるわ≫
『私達は１段目。ひまわり畑を目指してる』
≪そう。ヴィオラが、トラ男くんの錠の鍵を見つけたの。Aのはまだなんだけど≫
「！！本当か！」
『ナイス〜！私は自分で解いたから大丈夫！ローの鍵ほしいんだけど』
私がそう言うと、ロビンやヴィオラが「自分で解いた！！？」と驚いている声が聞こえた。うん、結構力業というか、根性で解いた。
どうやって鍵をもらうかと考える中、別の声が名乗り上げる。
≪こんにちは、トンタッタ族のレオれす！≫
『小人さんね、こんにちは』
≪はい！今からレベッカ様とニワトリ大人間、ロビランドをそちらに特急でお連れするれす≫
≪ひまわり畑で落ち合いましょう≫
ニワトリ大人間…ってあれか、ルフィの大ファンの訛ってる子。
レオとロビンの説明に、ルフィは「どうやって追いつくんだ？」と疑問を浮かべている。私も覚えてないし方法はわからないが、来れるというなら任せよう。
『了解、よろしく。気を付けて』
≪えぇ。そっちもね≫
『……よし』
「ほら、何とかなった！」
『私の予想的中』
「偶然じゃねぇか！！」
ロー、血圧上がるよ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さやま | 作成日時：2022年9月20日 16時
