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グラディウスが飛ばした破裂玉を、バルトロメオが"バリア"で防ぐ。
続けてバルトロメオは、４段目までの階段を崖に作ってくれた。
「おお〜〜〜！！」
「使ってけれ！ルフィ先輩、A姐さん！！」
「どこ向いて言ってるんだ」
「こりゃ助かるなー！」
『バルトロメオ！』
階段を見上げてから、バルトロメオの方を見遣って声をかける。
彼は明後日の方向を向いたまま、肩を震わせた。
「ホアッ！？あ、あああ姐さんが俺の名を…！？」
『それ。別にいいけど、何で"姐さん"なのかなって』
「それは…！敬愛するルフィ先輩の、おおおお姉様ですので…！何より姐さんのことも、俺ァそ、尊敬して…！！」
麦わらの一味皆尊敬されているのと同様、私もセットってことね。
原作でのふわっとした知識も加味して、納得できた。
『成程。ありがとね、階段も助太刀も！ルフィもお礼言いな！』
「おう！ありがとう、トサカ！！」
「ぎょわ！？こここちらこそだべ〜〜〜！！」
号泣してる。おもろ。
ローからまたしても冷たい視線を感じるが、無視しておこう。
取り急ぎ、先へ進まなくては。
『よし、これで一気に４段目！』
「行くぞ、トラ男、A！」
「行け！！」
ルフィがローを担ぎ、階段を駆け上がる。
そのすぐ後ろを走り出した。
「うわ！」
「先に行くぞ！」
階段の横から襲って来た人形をキュロスが斬り、そのまま先へ行く。
階段の下では、キャベンディッシュも人形と相対していた。
「僕が止めておく、早く行け！」
「キャベツ！」
「愛馬をこのフロアでやられたんだ、落とし前もつけず先には進めない！」
ジャキン、と銃を構えるような音が聞こえた。
グラディウスがローとルフィを狙っている。
飛んできた破裂玉とルフィ達の間に、飛び込む人影が１つ。
「俺に任せろ〜〜！」
『【結】！』
バルトロメオだ。
その前に結界を張り、破裂玉を受け止める。
うん、反応も良くなってきた。
「んなっ…俺今、A姐さんに守られたんだべか…！？」
はは、無事のようで何より。
だが、まだ人形はこちらも狙っている。足止めが足りないか。
少し前を行くルフィとローに向かって、声を投げる。
『ルフィ、ロー！』
「「！」」
ほぼ全快したし、【花言術】も使えそう。
私は【スイートピー】を詠唱し、大きな蝶を羽ばたかせた。
『先に行って！』
「…お前も早く来いよ！」
『言われなくても！』
蝶はルフィを掴み、ローごと飛んだ。
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作者名：さやま | 作成日時：2022年9月20日 16時
