１人旅 ページ40
ASide
ロー達ハートの海賊団との出会いから、さらに３年程経った。
私は１８歳になり、相変わらず１人の航海を続けている。
…別に寂しくなんかないよ！？
あと２年もしたらエースは旅に出て、そのうち白ひげ海賊団に入って家族が増えるんだな〜とか
サボは今頃何ちゃら軍で生活してるのかな〜私のことも忘れちゃってるのかな〜とか
ルフィはまだ修行中だろうけど、私を慕ってくれていた気持ちは失ってないかな〜とか
そんな…そんなこと、思ってないんだからね！！？
…ツンデレじゃないからね！？
『それはそれとして、１人は暇ではある』
私の「目的」は、正直ルフィが旅に出ないと始まらない。
ローと同じ目的で、かつ「ドレスローザ編」で彼とルフィがドフラミンゴを追い詰めることはわかっている。
結末を知らぬまま私は転生したけど、あの物語の主人公はルフィだ。どんな形にせよ、ドフラミンゴは倒されるのだろう。
私が両親の仇であるドフラミンゴを討つならば、そのタイミングを逃さない手はない。
ルフィ達と共同戦線を張るかどうかは別にして、折を見てドレスローザに行くつもりだ。
そのために何れは
が、今のところ急ぐ理由もない。
気の向くまま船を漂わせては気になった島に行き、クズがいれば相手をし、海軍がいれば逃げ、私は旅を続けていた。
勿論、ただぼーっと過ごしているわけではない。
ドフラミンゴに関するものを中心に、なるべく世界情勢の情報は仕入れるようにしていた。
私の原作知識はあてにならないオブザイヤーなので。
それに、旅の途中でちょいちょいワンピキャラにも出会っていた。
ロー以外の海賊で言うと、一番の大物はキャプテン・キッドかな。
島でたまたま見かけたのだが、彼は特に横暴を働くでもなく、普通に酒場で酒を飲んでいた。
彼は確か血の気が多い人だったはず。
意外だったが、潰す必要のない海賊なら、私は基本関わらないようにする。
彼らより先に酒場に来て食事していた私は、さっさと食べて店を出ようとした。
静かに、気配を消して、キッドに絡まれる等面倒なことにならないように…
したのが間違いだった。
お金を払おうとレジに向かう途中、キッドに声をかけられた。
「妙に気配を消すのがうまい女だな」と言って、彼は私に興味を持ったのだ。
何者かと問われ、「旅人です」と口癖のように返す。それも間違いだった。
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うみ(プロフ) - 読んでいく内に作者さんとはアニメの好みが似てる気がしてきた。Dグレいいですよね……！！！ (2022年9月3日 22時) (
レス) @page50 id: 9a2ffdd6e5 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - めちゃめちゃ好きです！！更新楽しみにしてます！ (2022年8月31日 4時) (レス) @page28 id: d0a5d42c58 (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - あまりにも素敵なお話しすぎて感動してしまいました、更新楽しみにしてます！ (2022年8月31日 1時) (レス) @page28 id: 552499de56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやま | 作成日時：2022年8月29日 16時
