同居生活、始めました。【橙】

8-6☆貴方side ページ47

私って最低だ。


1度断ってるくせにもう1度頼むだなんて。


大貴くんだって、ほら。


目を丸くしている。









A「ごめんね、ワガママで。


やっぱり、私からちゃんと言うね。」









大貴「それはダメ。」









大貴君は大きな声でそう言った。









大貴「あの、さ？


やっぱり、プロポーズは男からするもんじゃん。


だから、俺から言わせて。」









大貴くんはゆっくりと私に近づき、抱き締めてくれた。


そして、耳元でそっと。









大貴「結婚してください。」









そう言ってくれた。


やばい。


やっぱり涙は出てしまう。









私は大貴くんの体を離し、大貴くんの顔を手で包んだ。


そして、自ら大貴くんにキスをした。


何度も何度も。


最後にゆっくり唇を離し、目を見て伝えた。









A「宜しくお願いします。」









と。


すると、大貴くんの目からは涙が零れた。


自分の手で拭いても次から次へと零れていく。


久しぶりに見た、大貴くんの泣いてる姿を。









大貴「ごめん、嬉しくて。」









呼吸を乱しながら泣く大貴くんにつられ、私も涙が溢れてきた。









大貴「俺、もうダメだと思ってた。


もう、Aとは一緒にいられないって。」









A「んーん、違うの。


私、すっごく不安だったの。


大貴くんに釣り合わないんじゃないかって。」









大貴「そんなことないよ！


俺は、Aじゃないとイヤ。」









A「うん、私も。」









私たちはまた唇を重ねた。


長くて深いキス。


そのまま自然と寝転び、大貴くんの唇が首元へと下がってきた。









A「大貴くん。」









私が呼ぶと一旦やめ、私の方を見てくれた。









A「ありがとう。


最高の誕生日だよ。


大好きだよ、









.









.









.









.









だ、大貴… 」









大貴は少し笑い、そのまま続けた。









本当に、今までにないくらい幸せな日。

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