同居生活、始めました。【橙】

4-10☆貴方side ページ22

悠馬「あのさ。




ごめん。





俺、お前らのこと傷つけたかも。」









悠馬の言っていることが何も分からなかった。




だって。え？




お前らって、どうゆうこと？









A「ちょっと、何言ってるのか分かんないんだけど。」









私が笑いながら言うと、悠馬は真剣な顔で答えた。









悠馬「有岡から電話がきたんだ。」









A「え？」









悠馬「Aがお風呂入ってる時に。」









あ、だからあの時。









悠馬「俺が勝手に電話でた。」









A「ちょっと待って。





混乱してきたんだけど。」









大貴くんから連絡きたのは嬉しい。





でも、なんで教えてくれなかったの？





なんで勝手に出ちゃったの？





悠馬が分からない……









悠馬「ごめん。」









こんなに焦った。




こんなに困った悠馬を見たのは初めてだった。






だから、私も余計に分からなくなる。









A「大貴くん。なんて言ってたの？」









悠馬「謝ってたよ。ごめんなって。





迎えにいくからって。」









A「なんでさ、教えてくれなかったの？」









悠馬「なんかさ。俺、おかしくて。





俺のAとか言う有岡に、なんかムカついてきて。





反抗して、俺のAだしとか言っちゃってさ。




有岡の話、それ以上聞かないで一方的に切って。





こんなんじゃ、Aが浮気してるって思われたよな。」









後半、泣きながら話した悠馬。





普通なら憎むだろう。




たしかに憎い。許せない。





でも、私はなぜか笑っていた。




おもしろくないのに。









悠馬「なんで笑ってんの。




A、浮気してるって思われてるかもしれないんだよ？」









A「悠馬、大丈夫だよ。





さっきまで弱気だった私が何言ってんのって思うかもしれないけどり




そんなんじゃ別れないよ。」









『そう、別れたりしないよ。』





そうは言ったものの、実は不安で。





何度も何度も心の中で言い聞かせる。





大丈夫。大丈夫。




私たちはこんなんじゃ別れたりしない。





と………。









［ブーブー］






机の上に置いてある私のスマホがなった。




2人でびっくりしながら画面を覗いた




着信は大貴くんからだった。









A「出るね。」









私はスマホを耳にあてた。

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