愛していれば。【HSJ/オレンジ】-3-

☆134★ 大貴サイド ページ34

A「お兄ちゃん、大貴。

助けてくれてありがとう。」






Aは満面の笑みでそう言った。






慧「大ちゃん。

顔、めっちゃニヤけてるよw」






大貴「えっ、マジで？w」






A「それより、ここに来て大丈夫なの？

また、写真撮られたりしたら…」






大貴「大丈夫っ！

もう、何枚撮られたっていい。

俺、強いから。」






慧「さっきはお酒も飲んでないのに、弱音ばっか言ってたくせに。」







大貴「それは言っちゃダメっ！」






A「もう聞こえてるけど…」






3人で目を合わせて笑い合う。

中学生の頃を思い出すようで、なんだか懐かしい。






大貴「Aっ！

俺、今日のLIVEでガンバレーって言われた！」






A「えーっと。

何に対して言われたの？」






慧「大ちゃん、日本語下手くそかっ！w」






大貴「あっ、えーっと。

Aとの事。

全員ではなかったけど、結構沢山の人が言ってくれた。

この調子で俺さ、頑張るから。

信頼取り戻して、早くAとさきを迎えに行くから。

遅くなるかもしれないけど。

待ってて下さい。」






A「私、大貴が待つなって言っても待つから。

絶対に迎えに来てね！」






大貴「当たり前っ！

あっ、いのちゃん。

キス、してもいい？」







慧「勝手にしろっ！」







大貴「A。

目、つぶって？」






いのちゃんの前で恥ずかしかったけど。

俺らは約束の意をこめて、キスをした。






慧「ここ、空気苦しい…

窓開けるからね。」






8月なのに。

今日は何故か涼しかった。

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