愛していれば。【HSJ/オレンジ】-3-

☆104★ 大貴サイド ページ4

開かれたページには、俺とAがキスしている写真だった。

あの日の帰り道の写真だった。





西野「説明してください。」





西野さんは少しキツめに言った。

隣にいる伊野ちゃんは、俺の左手をギュッと握ってくれた。

深呼吸を一度して、ジャニーさんの顔を見て簡潔に話した。





大貴「写真の彼女とは付き合っています。同居もしています。

子供も、います。」





俺の話を聞いたジャニーさんと西野さんは目を丸くした。

そりゃ、そうだよな。

付き合っているだけでも驚きなのに。子供までいるって…。

それから、しばらく誰も話さなかった。

その静かさが、俺を余計に緊張させた。






ｼﾞｬﾆｰ「youはこれからどうしたい？」





大貴「Jr.の頃から色んな人に支えられて。沢山のファンの方々に応援されて。

でも、俺を支えてくれた人。応援してくれてるファンの皆に、お礼を言えていません。

でも、それは。１回のお礼だけじゃ足りない。

だから、俺がジャニーズを続けられる限り続けたい。

ケド、俺にとって。彼女も娘も大切で、離れたくないんです。

だから、Hey! Say! JUMPとして活動はしても、彼女と娘と一緒にいたいです。」






自分の気持ちを伝えれば大丈夫。

今まで、自分の気持ちを伝えれば、どんな事も乗り越えられた。

『Hey! Say! JUMPとして活動したい。

でも、Aともさきとも一緒にいたい。』

これが、俺の今の気持ち。

これできっと、一緒にいられる。

でも…





西野「バカな事言わないで下さい。

今は、Hey! Say! JUMPにとって大事な時期です。

それなのに、彼女がいる。子供がいる。

急にカミングアウトして、Hey! Say! JUMPは続ける。ケド一緒にいたい。

別に、悪い事ではないです。

でものせいで、メンバーに。彼女さん、娘さんに迷惑かけるんですよ？

ファンの信頼失うんですよ？

ここまで皆で頑張ってきたのに、全てが水の泡ですよ？

別れろとはいいません。

人の恋愛に首を突っ込む事は出来ないんで。

でも、しばらく距離を置いてはくれませんか？」





今回は違った。





ｼﾞｬﾆｰ「youのゆうとおり。

できれば、しばらく距離を置いてほしい。」





慧「しばらくってどれくらいですか？

そこは、はっきりしましょうよ。」





ｼﾞｬﾆｰ「うーん。

ファンの信頼を取り戻せるまで。」





A、さき。ごめんな。

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