愛していれば。【HSJ/オレンジ】-3-

☆125★ 慧サイド ページ25

佳代「慧。

悪いんだけど、さきちゃん寝ちゃってるし。帰るね。

目が覚めたら連絡ちょうだい。」






慧「分かった。」






あれから何時間経っただろうか。

Aは未だに目が覚めない。

俺はソットAの頭を撫でた。

包帯のせいでとてもザラザラしていた。






慧「いつになったら目覚ますんだよ。

早く起きろよ。」






気付いたら俺の頬に一滴の涙がつたった。

すると…






A「おっ、お兄ちゃん？

なんで泣いてんの？」






目の前で寝ていたAが目を覚ました。






A「てか、ここどこ？」






慧「何も覚えてないの？」






A「えーっと。

私、階段から落ちた？」






慧「えっ、そうなの？」






A「うーん、多分。

まっ、ドジだしね。」






と言いながら笑うA。

心配かけなくないって思ってるのかな。






A「そんな嘘笑いいらないよ。」






Aは瞳にうっすら涙を浮かべ






A「大貴のファンの子達かな？3人組だったんだけど。

階段から落とされちゃったんだよね。」






そう言った。






A「別れなきゃ…ダメかな。」






ボソッと言ったつもりだろうけど。

俺にはそうハッキリ聞こえた。

でも、何も言うことができず。

ただ、涙を溜めてるAを見つめることしかできなかった。

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