3人の学校王子と一匹狼２【NEWS】

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祐也side





俺はお笑い番組が始まってすぐにAに電話をかけた。




でも、手遅れだった。




“ おかけになった電話番号は____ ”




何度かけ直してもAは電話に出なかった。




祐「まっすー…すごいな」




昔から女子からよくモテた俺がこんなに苦戦してるなんてさ、




Aを好きになる前まで知らなかった。




明るくて元気で、でも大人っぽいところもあるAに




まっすーはすごくお似合いかもしれない。




それでも俺はAを追いかける。




祐「あーもう…」




どうやったらまっすーよりもカッコよくなれるか




どうやったらAが俺のもとに来てくれるか




考えても考えても、全く方法が見つからない。




祐「……」




こんなこと、人生で初めてだから。




.




俺が




恋愛で泣くなんて__________




.




祐「…ぐすっ」




俺は布団に潜り込んで、枕を抱きしめながら思いっきり泣いた。




思いのままに泣きまくった。




そして、俺は自分に言い聞かせる。




.




祐「大丈夫、俺なら出来る。




Aを絶対、手に入れる」




.




ぐっと右手に力を込めて、決心する。




強く、強く。




俺は手越祐也だ。




俺ならきっと…______




.




俺はお笑い番組が終わってすぐに電話をかけ直した。




“ おかけになった電話番号は____ ”




まだまっすーと話しているのか。




Aの電話の相手がまっすーである証拠はないけれど、きっとそうだろう。




負けてられない。




俺は何度でも電話を繰り返しかける。




.




数十分後。




『もしもし？』




愛おしい人の声だ、やっと聞けた。




祐「A！！…お笑い番組、見た？」




.




無難な言葉。




よし、ここから広げて色々な話をしよう。




.




そう甘く考えてた俺は




馬鹿だった。




.




.




.




貴「よお、手越。




言っておくけど、Aは俺のだからな」







電話越しに、まっすーの自慢げな声が聞こえた。

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