私の頬を優しく撫でて ページ10
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「おそ松さんだ！」
廊下でその集団見つけた途端に擦り寄ってくる犬。
ではなく、犬飼A
入野「おーA」
「ふふ、勢揃いで！お仕事ですか？」
中村「そー、なんか打ち合わせで」
「へぇー！楽しみにしとこー」
仕事終わり、きゃっきゃと楽しそうに彼らに手を振る犬飼。
元気そうに振る舞う彼女だが、元々細いのにさらに細くなった手足。
誰がどう見ても前に会った時よりも少し痩せていた
小野「……わんちゃんまた細くなった？」
「え！痩せましたかね？やった」
神谷「痩せた…と言うより、Aちゃん、まーたご飯食べてないでしょ」
図星だったのだろう
犬飼は顔を顰めながら「…食べてる」と呟いた。
櫻井「嘘つかないの」
櫻井が頬を抓ると、チャームポイントだと言っていたぷにぷにのほっぺたはなくなりつつある。
「いひゃいです、」
声優という職業は休みが少ない。
それはもちろん犬飼以外にも言えることである。
が、"元アイドル"という強い肩書きを持つ彼女は27歳という若さで芸歴は20年。
小さな頃から様々な場所で活動してきた彼女は今でも、声優以外にもモデルやドラマ、バラエティなどの仕事も多くこなす。
どんな場所でも輝けるのは犬飼Aの強みである。
しかし、ここ最近のハードスケジュールは心配になる程だった。
誰かの「ご飯行かない？」という誘いにも「行きたい！んですけどまだ仕事残ってて、」がお決まりのセリフ。
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作者名：凜 | 作成日時：2022年11月13日 21時
