目の奥まで愛おしいの ページ26
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なんの変哲もない日。
駅に隣接されたカフェでひとりの美女が佇んでいた。
そう、犬飼Aである。
何度も時計を気にし、誰かを待っているような佇まい。
「Aー!遅れてごめん!
仕事長引いちゃって…」
「ふふっ全然大丈夫ですよ、お疲れ様です!」
「よし、行こっか」
「はーい!
俊樹くんまた髪色変えたの?イケメンは何しても似合いますね、かっこいい!」
「ありがと(笑)
Aもなんか前と違う、前髪切った?」
「え!正解!モテ男だ!」
「Aにだけだよ」
そう微笑む合流した男、増田俊樹である。
犬飼がカフェにいたのは暑い中待たせるのは…。と言う増田の気遣いが理由だ。
言わずもがな、モテ男である。
「Aは何食べたい?」
「にく!にく!やきにく!」
「じゃあ焼肉行こっか!」
「やったー!!!」
そして、増田は犬飼に甘い。
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「Aおいし?」
「おいひぃ!」
「ハムスターみたい」
「ふふっ、俊樹くんご飯粒ついてる」
「え、うそ!どこ!」
「ここ!意外とおちゃめですね」
そう微笑み、増田が口の端に残したご飯粒を指で掬い、ぺろりと食べる犬飼。
何が怖いかというとこれは無意識なのである
…犬飼に虜な増田の気持ちもわからなくはないのかもしれない(?)
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水 - 夕方全てを裏切りたいとその一つ前の回、内容同じじゃないですか?わざとだったらすみません、、。 (2022年11月13日 23時) (レス) id: cd56f0b378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜 | 作成日時:2022年9月16日 9時