四十話 ページ42
あれ、もしかして俺嫌われてる？
と一瞬、落ち込んだように肩を落とすが、その様子に気づいたフロイドが俺の目を後ろから両手で隠した。
「うおッ！？」
「はいはい、あと少しで始まるんだから落ち込まないー。てか時間も少ないから早く行きなぁ？」
視界が遮られたおかげか若干気持ちに余裕が出来た。フロイドは釘のさし方が上手い。現にAは何も言わずに、目を隠した状態だがなんとか玄関があると思われる方向へ足を進めた。
やがて覆っていた手が離れると、フロイドがこちらを高い身長を利用してか見下ろしていた。
うわっ、こいつもこいつで顔綺麗だな、と思うと同時に、フロイドにガシガシとやや乱暴に頭を撫でられる。
「まぁ、A以外は稚魚当然だからぁ、気にせずやってきなぁ？」
「それ、俺以外に言うなよ。失礼だから」
「はぁ？俺の善意を踏みにじるわけー？Aクンさいてー！」
「クン付けやめて、鳥肌立つわ」
またもや、はぁ？とキレて俺の頭に置いた手にぐっと力を入れたフロイドに俺は「い゛たい！」と軽く抵抗するように殴りかかろうとする。
それをそんでのところで避けたフロイドが今度は上機嫌にヘラヘラ笑って、俺の背中に両手を当てて行くようにほどこす。
「じゃあね。頑張りな」
それは、友として言うようで、少し寂しそうな表情に見えたのは俺だけだろうか。
「おう」
それだけ答えたAは、振り返らずに足を進めた。
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レオ - とっても面白いです。続きが気になります。 (1月4日 8時) (
レス) @page48 id: 8c9a5c91e3 (このIDを非表示/違反報告)
夕闇柳 - たまたま30話見ていてカリムがカルムになっていました。 (11月25日 8時) (レス) @page31 id: a9dd4c9262 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - ふぎょあ、完結されてるんですね…この作品、めちゃ好きです。まだ占ツクにログインしてなかった頃、読みまくってました笑 ねっとり様に届くか分かりませんが、更新、お疲れ様でした。ほんとに本当にこの作品がこれからも大好きです！！！！！！ (6月26日 7時) (レス) @page48 id: 154e73901c (このIDを非表示/違反報告)
ねっとり - 雨中猫さん» アカウントを作っていなので急遽この形ですが作者です。コメントありがとうございます。「命に嫌われている」素敵ですよね、番外編でも他の歌とかも書いてみたいので気長に待ってくれると嬉しいです (2022年2月5日 23時) (レス) id: ad0790befa (このIDを非表示/違反報告)
雨中猫 - 主人公ちゃんに命に嫌われている歌ってもらいたいです！ (2022年2月4日 19時) (レス) @page27 id: 79b86edfa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねっとり | 作成日時：2022年1月20日 16時
