船の上でのこと3 ページ46
★A★
まさか、本当にすばるが来るとは///
一緒にお食事してても
なんか、へんな感じ
でも、食事は美味しいし
すばると一緒にいれて楽しいし
時間があっという間
フルコースを食べ終えて
コーヒーを持ってきてくれた
ウェイターさんが
「メーンのお部屋では
ミニクラシックコンサートが行われます
聞きに行かれますか？このお部屋でも音は聞けると思いますが」
すばるは芸能人だしね
二人の時間も楽しいし
すばるとアイコンタクトをして
部屋移動を断ると
「それでは、バルコニーにコーヒーをお持ちしましょうか？」という素敵な提案に思いっきり賛成
バルコニーからは、少しずつ暖かくなってきた海の風が時折強く吹き、
対岸の夜景がとても綺麗に見れた
A「とっても、きれい。」
船の手摺に肘を置いて見とれてしまう
渋「Aとは、いつもキレイな景色を一緒に見る気がするな」すばるが隣に来る
沈黙が苦じゃないけど
もったいなくて
話をしてしまう
A「すばるは、歌うとき何を考えているの？」ずっと前から聞きたかったこと
渋「なんや(笑)いきなりやな」
渋「そやな。曲にもよるけど、エイターとか家族とか友達とか大切な人の事を考えていることが多いかな？」すばるが真剣に答えてくれる
A「ラブソングは？」 深く考えないで聞いてしまった
渋「ん？そりゃ、好きな子のことやろ」
すばるが少し言いづらそうに言う
A「幸せだねその子」
本当にそう思う。
だって、あんなに素敵な歌を
歌ってもらえるんだもん。
渋「そうか？ならAは幸せやな」
A「え？」
一瞬よく分からなくて
すばるの方を向いたら
チュ
優しくキスをされた
何が起こったか分からないで固まっていると
すばるにフワリと
背中から抱きしめられて
耳元で言われた
「好きなんやけど」
回された腕をぎゅっとされたから
ふと我にかえって
顔から火が出そうで
心臓が飛び出そうで
ドキドキが聞こえちゃいそうでいたら
「俺じゃあかん？」
て聞くから
首を横に振るのが
精一杯だった
遠くの方から
クラシックの演奏が聞こえてきた
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作者名：ユキコロ | 作成日時：2017年2月27日 10時
