桜のころ3 ページ36
父「とにかく、今日は沢山食べて、飲んで、花を愛でるんだ」お父さんの乾杯で宴の開始
母「どんどん食べてね。」お母さんのご飯は見た目だけじゃなく味も絶品
しかも
す「筑前煮やん」
一口食べるとこれまた絶品
「うまっ」思わず言葉が出る
母「本当に？嬉しい！どんどん食べてね」
リカコ「お姉ちゃん、気持ち悪いくらいリサーチ魔だから、すばるくんの好みそうな食べ物もお母さんに伝達済みだよ」
A「ちょっと〜リカコ！なんか言い方悪い〜担当タレントの好みを知るのはマネージャーの仕事の１つです」Aがほっぺを膨らまして言う
ミカコ「筑前煮は九州ではがめ煮と言いますね」ミカコちゃんが筑前煮を食べながら淡々と言うからおかしくなって、フハッと、笑ってしまった
この家族ゆるくて楽や
芸能人であることを忘れるな
それから
宴は
楽しく美味しく進んで
夕飯までちゃっかりご馳走になって
一息ついたころ
A「は〜い。すばるは明日、取材が入っているので帰りまーす」との一声
リカコ「げーっ。KYマネージャー〜せっかくこんなに盛り上がってんのにー」
父「仕事なら無理は言えないな。またすぐに遊びに来ればいい」お父さんが葉巻を吸いながら言う
お母さんが余った食材をパックに詰めてくれて
す「ホンマ、お世話になりました。めっちゃ美味しかったし楽しかったです」ペコリと挨拶
ミカコ「すばるさんは、太宰の香りがします」
す「ん？」何？何？
A「あーミカコ、太宰治好きだから、これ結構な褒め言葉だよ」良かったねと、Aが駅まで送ると靴を履く
自分も靴を履こうとすると
リカコちゃんから耳打ちされる
「頑張って。お姉ちゃん脈ありだよ」
思わず驚いて顔を見上げる
わ、分かってたん？///
ニコニコしながら、ピースしてるから
つられてピース...
家族に別れを告げる
玄関を出るとAがちょっと待っててと
言うから待ってると
ママチャリに乗って登場
ん？何？何？
A「後ろ乗ってーすばる！桜の綺麗なところ教えてあげる」って自転車の後ろを指差す
自転車二人乗りでなんで
俺が後ろやねん
フハッって笑って
す「普通反対やろ？道教えてくれへん？」
笑って運転手交代
久しぶりにした二人乗り
Aの案内で
街中の夜桜見学
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作者名：ユキコロ | 作成日時：2017年2月27日 10時
