桜のころ2 ページ35
改札を出ると
Aが待っていた
すっぴんに近い
ナチュラルメークにだて眼鏡
スウェット素材のざっくりしたワンピースに
マフラーをぐるぐる巻いている
いつもと違って
これまた
めっちゃ可愛いやん
A「お疲れ〜。遠かった？」
上目遣いでマフラーに顔を埋めながら見るから
ドキドキしてしまう
す「いや、意外に近かったわ」
ちょっと恥ずかしくて顔見れへん
A「ここから、５分くらい。行こうか」
肩を並べて歩く
仕事ではよくあることなんやけど
なんか嬉しいな
あっという間にAの家
木をふんだんに使ったセンスのいい一軒家
す「お邪魔しまーす」
中に入ると２階が居間のようで
２階に通される
でっかい窓
目一杯に桜
中庭に植わってる桜がちょうど目の前
低いソファーにローテーブル
テーブルの上には色んなご馳走と
たっぷりのお酒
開放された窓から
時折、うすいピンク色の桜の花びらが
ひらひらと舞い込んできていた
す「すげーっ」
思わず声が出る
A「でしょー？すばるは人混みやめた方がいいかな？と思って。うちのも結構立派でしょ？」Aがニコニコしながら言う
A「でさー。悪いんだけど、家族がいてもいいかなぁ？お花見一緒にしたいんだってー。」申し訳なさそうにAが言う
す「も、もちろんやで。緊張すんな」
A「大丈夫！すばるのこと知らない人も沢山居るから」呼んでくるね〜と１階に降りていく
俺のこと知らんて。ええんやけど、
関ジャニ∞の知名度に不安を覚える
A「紹介しまーす！こちら、私が担当している関ジャニ∞っていうアイドルグループのボーカル、渋谷すばるくん」
す「は、始めまして渋谷すばるです」
父「始めまして。ようこそ我が家に。悪いが私はテレビを見る機会が少なくて君のこと知らないんだよ」めっちゃ人のよさそうなお父さんは豪華客船の船長さんらしい
母「こんにちはー。いつもAがお世話になってます。ゆっくりしていってね。」フリフリのぶりっ子なエプロンが似合うお母さんは専業主婦
リカコ「妹�，離螢�コでーす。私は唯一知ってますよ〜渋谷さんのこと。お姉ちゃんの色んなこと教えてあげますね！」CAをしてるらしい 妹は余計なこと言わないのとどつかれてる。
ミカコ「２番目の妹のミカコです。私は読書が好きなので、すいません。存じ上げませんでした。」真面目そうな２番目もAに似て美人
こうして芝田家の花見が始まった
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作者名：ユキコロ | 作成日時：2017年2月27日 10時
