イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第9巻 (ページ47)

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（４２５）試合終了と、その後の特訓ページ47

立向居「この動きなら、円堂さんのように……！マジン・ザ・ハンド！」

今度は少しだけ魔神の姿がはっきりする。……が、そんな簡単には完成せず、葉月のシュートは陽花戸中のゴールに突き刺さる。

葉月「やった、できた！俺のシュート！」

カヤ「マサすげぇじゃん！」

それからは、鬼道と一之瀬のツインブーストで、3点目。

一之瀬「行くぞ、円堂！」

円堂「おう！」

一之瀬と土門、2人と同時にゴールから離れて駆け出す円堂。

笠山「キーパーが飛び出した？まさか……！」

この3人でやる技、といえば。

立向居「そうか、あの技だ！」

一点の箇所に走る3つの軌道が交わり、ボールが真っ赤に燃えて上昇する。

花が開くように翼を広げる不死鳥が、姿を現した。

「「ザ・フェニックス！」」

四度目の立向居のマジン・ザ・ハンドの試みは……ザ・フェニックスには敵わず。

角馬「雷門、4点目のゴール！」

ゴールネットで失速し、転がるボールを見る立向居。

立向居「これが……ザ・フェニックス……」

と、ここで試合終了のホイッスル。4体0で、雷門の勝利となった。

一方、試合の一部始終を見ていた色白の少年……基山ヒロトは、「こんなサッカーもあるんだなぁ」と興味深そうに呟いた。

＊

特訓するのを見てほしいと本人から頼まれたので、聖羅はグラウンドの端で、文字通り円堂の特訓の様を見ていた。

タイヤの特訓で息を切らす円堂に、タオルとドリンクを渡す。

聖羅「ん」

円堂「おっ、サンキュー！」

ひと息吐こうとタオルを首にかけ、円堂が受け取ったドリンクに口を付ける。

円堂「……ん、なんかいつものドリンクと違うな？なんていうか……甘い？」

聖羅「リンゴとバナナのドリンク。マネージャーから道具借りて作ってみた」

円堂「えっ、これ空翼が作ったのか！？すげーうまいよ！ありがとう！」

聖羅「どっちも栄養価高いから。バナナは、カリウムが筋肉の痙攣(けいれん)防止、ビタミンB1は疲労回復に効く。
リンゴにも同じ栄養があって、相違点としては含まれるリンゴ酸に殺菌作用があること」

円堂「へ〜！空翼詳しいんだな！」

聖羅「まぁ、フルーツは嫌いじゃねーから」

円堂「あっ、だから雷門でお昼ごはんにリンゴだったのか？」

聖羅「……アンタ、よくそんなこと覚えてんのな」

円堂「だってオレ、空翼に言ったからな。
『お前の知らない事を、オレが教える』って。
その為には、オレが空翼を知る事から始めないと」