イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第9巻 (ページ46)

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（４２４）雷門の猛攻ページ46

しっかりしろと叱咤(しった)する鬼道、いつもなら一気にシュートしていたと言う塔子。

その時垣間見えた吹雪の顔は、自責の念を感じている色をしていた。

円堂「吹雪……どうしたんだ……？」

円堂が気がかりにしている間に、再び陽花戸イレブンは雷門サイドに上がってくる。

三度目のレインボーループに対し、円堂は早く出せるようになったマジン・ザ・ハンドを使って止める。

円堂「行くぞ！反撃だ！」

円堂が蹴り出したボールは塔子、鬼道と繋がっていく。

鬼道「聖羅、行け！」

鬼道からのパスを受け取り、完全にフリーな聖羅は余裕の動きでボールを利き足の甲に載せ、蹴りを入れた。

ボールは紺色のオーラを纏い、剣の如くゴールへ猛スピードで突き進んだ。

聖羅「デスソード……！」

松林「立向居！思いっきりいけぇ！」

聖羅が放ったシュートに対する立向居は……。

立向居「円堂さんの動きは、こうだった……！」

見よう見まねで立向居は右腕を引き、左の前腕をひたいの前に掲げる。

青いオーラが立ち昇り、心臓の位置から飛び出した光の塊は立向居の周囲を回って右手に移る。

「「……！」」

どこからどう見ても、マジン・ザ・ハンドの動き。うっすらと背後の魔神も青かったが、半透明だ。

立向居が右手を突き出す動きに合わせて魔神も動くが……デスソードは未完成の青い魔神をあっさりと破る。

石山がカットしようとするが、敵わずに雷門がやっと先制点。

立向居「いっぺん見ただけじゃ無理かぁ……」

松林「惜しかったな、立向居」

黒田「やっぱり雷門の必殺シュートだ……侮(あなど)れないな」

立向居「はい……。とにかく今、俺は本物のマジン・ザ・ハンドを見ました。円堂さんが正義の鉄拳に挑戦したように、俺もあきらめません！」

得点の勢いに乗った雷門の猛攻。ボールは葉月へ。

葉月「キミってそんな技使うんだ？聖羅ちゃんがやるなら、俺だって」

シュート体勢に入る葉月。風景がまるで万華鏡のようにゆらめき、切り取られて延々と不規則に動きながらボールに統合され、空中で逆三角形の輪がボールを中心に広がった。

ライムグリーンのオーラを纏ったボールにオーバーヘッドキックをすると、円と三角形の模様が混ざったシュートがゴールへ一直線に流れていく。

葉月「リピテーション！」