イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第9巻 (ページ44)

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（４２２）新技披露ページ44

鬼道「そうだ！ゴールは俺達でカバーする！お前は新たな技の挑戦を続けろ！」

円堂「おう！究極奥義、あきらめるもんか！」

角馬「雷門中対陽花戸中！前半0対0のまま、両者一歩も引かない白熱の展開を見せています！
陽花戸の笠山、ボールをキープして走る！二度目のチャンスなるか！？」

笠山からボールは戸田へ渡り、再び水狂言が阻んだ。

首を少しだけ傾けた状態で迎え入れるように両腕を広げると、周囲を眩ませるほどの水蒸気が一面に現れる。

その水蒸気は水狂言の姿を隠し、戸田を撹乱(かくらん)させたまま水滴の粒が複数の槍状に変形する。

いつの間にか水蒸気の外にいる水狂言が手を握りこむと、四方八方から槍状の水が戸田を攻撃し、同時に目眩しの水蒸気が勢いよく霧散した。

カヤ「シャープヴェイパー……」

その仮面の下では真顔なのだろう、水狂言の声。

戸田をディフェンスした事で、ボールは転がって水狂言の足下へ。

そこに笠山がボールを奪いにいくが、水狂言は器用にボールを操作して躱し、余裕で抜き去って栗松へパスを出した。

栗松のディフェンスに入ろうとする大濠に対し、新技のダッシュアクセルを披露する。

ボールは風丸へ。風丸は持ち前の足の速さで後ろから止めに入ろうとする戸田と志賀を振り切った。

立向居「すごいや……。これが雷門サッカー……。これが雷門イレブン……！」

リカ「ほらほら、どこ見とんねん！」

一之瀬からのパスを受け取るリカの声で我に返る立向居。

すかさずローズスプラッシュが放たれる……が、立向居は正面からゴッドハンドでしっかり止めていく。

立向居「やった！」

戸田「見事だ、立向居！」

リカ「マジ〜？」

立向居が止めた事に対し、「よし！」と言う円堂。

塔子「よし！じゃないだろ、円堂！？」

円堂「あ」

葉月「ふふっ、円堂守は正直だねえ」

リカ「カーッ！ムカつくわ〜！ダーリン！こうなったら、ウチとダーリンのラブラブシュートで1点取ったるで！」

一之瀬「ラブラブシュート？」

リカ「そーやぁ、シュートが決まらんかったんは、ウチらの愛が足らんかったからやぁ〜！」

カヤ「や、決まっても奇跡だけどな……」

ボールを止めた陽花戸中からの反撃開始。風丸のスライディングを避け、パス回しの精度も上がっていた。

……否、雷門の動きやフォーメーションを読んで動いている。

一気にゴール前まで来るが、吹雪がアイスグランドで阻止。土門、一之瀬とボールが渡る。