イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第9巻 (ページ32)

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（４１０）次に繋げればいいページ32

デザーム「来るか。ならば……私も応えよう！」

デザームが右手を真上に掲げ、巨大なドリルを出現させる。

デザーム「ドリルスマッシャー！」

勢い良く旋回するドリルがシュートを阻み、弾き飛ばした。垂直に飛んだボールを、デザームは難なく片手で受け止めて、得意げに笑う。

吹雪「何っ？！」

角馬「な、何だこれは？フルパワーのエターナルブリザードを止めてしまった！」

円堂「あんなすごい必殺技を持っていたのか？！」

デザーム「ククッ、私にドリルスマッシャーまで使わせるとはな……。ここまで楽しませてくれた奴等は初めてだ」

高笑いをするデザームは、何を思ったのかボールをゴールラインの外へと投げた。

デザーム「試合終了だ」

円堂「何だと？！」

審判をしてくれていた古株さんが腕時計を確認する。

古株「確かに、時間は残ってないが……」

デザーム「引き上げるぞ」

「「はっ、デザーム様！」」

デザームの付近にイプシロンのメンバーが集(つど)えば、真上から黒いサッカーボールが降りて来てオーラが広がった。

吹雪「ふざけんな！」

円堂「吹雪、よせ！」

吹雪「まだ勝負はついてねぇぞ！逃げるな！」

デザームに近付こうとする吹雪を円堂が阻止する。

デザーム「再び戦う時は遠くない。我等は真の力を示しに現れる」

……その言葉を最後に、イプシロンは姿を眩ませてしまった。

風丸「……勝てなかった。これだけ頑張ったのに」

円堂「何言ってんだよ？オレ達、やつらに引き分けたんだぜ」

木暮「そうか、この前はコテンパンだったんだ」

塔子「あたし達、強くなったんだな！」

壁山「何か、勝てそうな気がしてきたッス！」

葉月「ふふっ、可愛いなあ」

壁山「えっ！？か、かわ……！？」

鬼道「答えはシンプルさ。互角に戦えるならば、勝利の確率は50%だ。相手から1％を奪い取れば勝てる」

春奈「お兄ちゃん、なんかキャプテンに似てきたっ」

リカ「ヒマになるんはもーちょい先！ハネムーンはお預けやなぁ、ダーリン！」

一之瀬「あはは……」

瞳子「勝つまでには至らなかったけど、一歩前進。でも気を緩めないで」

チトセ「そうだな。試合に勝利しない限り、エイリア学園はまた現れる」

円堂「よーっし！次は勝つぞ！」

「「オーッ！」」