イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第9巻 (ページ27)

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（４０５）再戦ページ27

聖羅「サッカー好きってことくらい」

円堂「あ……あぁ、そっち。……そうだな。ひとつのボールを、みんなが力を合わせてゴールへ運ぶ。
たったそれだけの事なんだけど、難しくって、面白くって、楽しくって、ワクワクするんだ！」

聖羅「……そー」

円堂「試合だけじゃない。特訓も楽しい。やればやった分だけ上手くなるのが、嬉しいんだ。昨日の自分を超えたって感じでさ」

聖羅「……それは、いつも自分を超えられるのは自分だけだから、ってことだろ」

円堂「そうそう！……あっ、てかごめんな。オレばっか一方的に喋って」

聖羅「それは別にいーわ。あたし自分から話すのは嫌いっつーか、苦手だから」

土門「楽しいのは円堂だけじゃないぜ！」

円堂「うん？」

声がして振り向くと、もう起きていた雷門のメンバーが勢揃いしていた。

一之瀬「俺達も昨日の自分を超えるのが楽しい。だからどんな特訓にも耐えられるんだ」

壁山「オレも、昨日の自分を超えるッス！まずは腹筋2回ッス！」

木暮「おいおい、今まで1回しか出来なかったのかよ……」

円堂「よーっし！じゃあ今日も特訓開始だ！」

「「オーッ！！」」

＊

……そして約束の10日後。イプシロンは再び現れた。

黒いサッカーボールが下りてきて、閃光を散らす。

円堂「っ……イプシロン……！」

デザーム「時は来た。10日もやったのだ。どれだけ強くなったか見せてもらおう」

ナニワランドの地下鍛錬場よりさらに下。

六角形の敷き詰められたブロックノイズのような大きな床が開けば、そこからサッカーコートが現れた。

瞳子「本人の申し出を受けて、浦部リカさんをチームに迎え入れる事にしたわ」

円堂「よろしく頼むぜ」

リカ「任しときぃ！」

瞳子「FWは浦部さん。吹雪君はDFに入って。序盤は様子を見なさい。
これを最後の戦いにするのよ。必ず勝ちなさい！」

「「はい！」」

今回のフォーメーション、GKが円堂なのは変わらずで、DFに壁山、木暮、吹雪、聖羅、土門。

MFに風丸、鬼道、塔子、一之瀬。FWは瞳子監督の言った通り、リカのワントップだ。

豪炎寺や染岡が離脱してFW不足なのもあってか、戦力上のバランスはちょうどよかった。

角馬「雷門中対エイリア学園ファーストランクチーム・イプシロン、二度目の対決！雷門のリベンジなるか！？
エイリア学園のキックオフで試合開始！」

相手が動くと雷門側もボールを奪いに行こうと動く。……が、FWのマキュアが開始早々、空中に跳び上がった。