イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第9巻 (ページ22)

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（４００）トレーニングマシーンページ22

リカ「ウチらがデコってん。ダーリンの顔も描いとこか〜？」

一之瀬「あはは……」

リカの冗談に一之瀬が苦笑する傍らで、瞳子は何かを考え込んでいた。

目金「トレーニングマシーンみたいですねぇ……？」

リカ「タヌキに見えるか？」

目金「たぬ……？！」

一之瀬「これで練習して強くなったんだね」

リカ「そや、ダーリン。これがうちらCCC(トリプルシー)が、めっちゃ強い雷門とえぇ勝負できたヒミツや」

円堂「へぇ〜」

チトセ「ショウの言ってた事はあながち間違ってはいなかったようだな」

リク「ですねっ」

目金「どこにでもある普通のマシーンに見えますねぇ。トレーニング効果が大してあるとは思えません」

目金が舐めるように機械を凝視しつつ、下に見た言い分をする。

リカ「そりゃ、やるやつによるわなぁ。まぁあんたにはムリやろうけどなぁ？」

高めの声で動じずに返すリカに、目金の中でカチンという音が聞こえた気がした。

目金「やってやろうじゃあ、ないですか！」

挑発にまんまと乗せられてムキになった目金が目の前の、巨大なランニングマシンのような機械に足を踏み入れる。

リカ「やめといた方がえぇんとちゃうか？怪我しても知らんでっ？」

目金「馬鹿にしてもらっちゃあ困ります！さあ！」

明らかにニヤニヤしているリカ。機械の操作盤を、一緒に来た大阪ギャルズのメンバー、虎浜甲子(とらはまこうこ)が電源を入れる。

「Lv(レベル).1」と文字が表示され、機械のベルトコンベアが少し走るくらいの速度で動き出した。

目金「うわっ！」

リカ「まずはLv.1や」

目金「ちょ、ちょっと……これで1ですか？もう無理です！」

カヤ「あらら……まだ始まったばっかなのに」

リカ「え、何やて？もっと強ぅしてってか？」

目金「いえっ……！」

目金は否定するが、甲子がダイヤルをいじってLv.2に切り替えた。さっきより速度が上がる。

目金「げ、限界です！止めてくださいっ！」

リカ「あっ、止まらへん！」

目金「そんなぁ〜！」

……言い方からして、止まらないと言うのは嘘なのだろう。

葉月「浦部さんって、イイキャラしてるよねえ」

瑩「えぇ。まぁ、良い意味でナメてた目金さんには良い薬になるでしょう」

リカ「ほらほら、よそ見しとったらコケるで〜。

……そろそろいこか。これからが本番や」

いたずらっ子のように、リカがニッと笑った。