同期にときめかないわけがない【青】 (ページ14)

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#14 ページ14

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『早く起きすぎた』

時計の針は6:00を少し回ったところ

『これじゃ、遠足前の小学生じゃんか、はずかし、』

しょうがないから、テレビでも観て時間を潰すかな

『………ムリだ、落ち着かん、』

まだ9:00にもなってない

『………うん。もう支度しちゃお。』

恋する乙女みたいに

いつもより入念にメイクなんかしちゃって、

服も1番お気に入りの花柄ワンピースなんか選んじゃって、

気付けば、10:20

『割と支度に時間かかっちゃった。

早いけど、向こうで待ってればいっか、』

いってきます、なんて普段は言わないのに

今日は誰もいない部屋に挨拶なんかしちゃうくらい

ウキウキな気分なんだと思う、たぶん

『30分も早く着いちゃった、』

近くにベンチを見つけ、そこで待つことに

早く渡辺に会いたいな、なんて思ってるわたし

『、これじゃほんとに恋してるみたい、なんつって』

「誰に恋してるの？」

『……へっ？』

目の前には、渡辺

っていうか

『っ、ねえ、ちかいっ、』

今にでもキスできちゃいそうな距離感

「A、照れてる。かわいい。」

『っ、急にそういうこと言うの、やめて、』

「あれ？まだ10:35だよ？

A、楽しみすぎて早く来ちゃったの？」

かわいいねー、よしよし、

ニヤついた渡辺に頭を撫でられる

それと同時にもっと真っ赤になる顔。

「ふはっ、まあ、Aをからかうのは

この辺にしといて……

よし、行くか」

『ねえ、手』

「今日はデートなんだし、いいでしょ？」

『、デートなんて聞いてないんだけど、』

「うん。だって今はじめて言ったもん。」

行こ？

なんだ、その笑顔。

5歳児みたいな笑顔で言われたら

断れるはずもなく

大人しく渡辺についてくことにした

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