チャラい奴なんてお断り！ KEI

　六話 ページ6

休み時間は、必ず伊野尾の席の周りに人が集まる




男女変わらず人気があるなんて、やっぱりチャラ男はすごいわ、





私はその後ろで読書してるフリ






女＜慧君、明日一緒に出掛けない？＞


女＜私と買い物行こうよ〜＞


男＜俺らとバスケしに行こうぜっ＞





『順番にね、明日は用事があるから次の土日ならいいよ』





こうやって女子と遊んでいるのか…






授業もちゃんと受けてるし、意外と優しいし、




　珍しいタイプのチャラ男だ








放課後、親友の真奈を待つ





〔A〜遅れてごめん！ ねぇ、伊野尾君はどう？〕



「意外とマジメ。でも休みの日は女の子と遊ぶみたいだからチャラ男だと思うんだけどな〜」



〔もしかしたらチャラくないかもしれないよ〜〕






でもなぁ…襟足あるし、軽いし…





〔ねぇっ、私好きな人できちゃった♡〕



「何ぃ…今度はいい人選んだよね？」






真奈は、中学校時代初めて付き合った彼氏が未成年なのにお酒を飲んでいたんだ




　結構いい人だと私も思ってたけどそれは表の姿で裏の姿はそうとうの遊び人だったみたい





中学生なのに何やってんだか… 私はその時裏切られた気分になった






正直、真奈にそういう気分をまた味わってほしくない






〔うん。前みたいな思いはしたくないからね…同じ学級委員の人なんだけど…



　眼鏡がすごい似合ってて、イケメンなの！！〕






あらあら？ 真奈ってば顔で選ぶから前みたいになるんだよ…







　
　私の王子様はいつになったら現れてくれるのかなぁ…





イケメンってそんなにいないんだよねぁ… 顔は伊野尾が結構当てはまってるんだけど、





　チャラ男という最大の欠点がある限り、私は伊野尾の事が嫌いだ

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