チャラい奴なんてお断り！ KEI

　三十八話 ページ38

…






「えっと…、それは友達としてだよね…」





『あのさぁ、呼びだしてお前の事友達として好きなんて言うと思う？



　 俺は、本気だから… 森川さんの事、本気で好き…//』









　好きなんて急に言われても…





今までそんな素振りなかったじゃん…






　いや、でもあったかもしれない






私が知念君と会話してたら嫌そうな顔するし、この間は手を繋いできた





　これ以外にもあったかもしれないけど私が鈍感すぎて気がつかなかったんだ…








『俺が森川さんに嫌われてるって事、それと森川さんが知念の事が好きって事は分かってる






でも、一目惚れしちゃったんだ…だから想いだけでも伝えようと思って…








　もしよかったら、付き合ってくれませんか…』









　一目惚れって…全然気づかなかった







しかも、私、伊野尾の事チャラ男かと思ってめっちゃ嫌ってたし、


　 伊野尾の事、知らぬ間に傷つけてたかも…









　どうしよう…






こんな伊野尾の顔見た事ない…






　何、揺らいじゃってるの… 私が好きなのは知念くんだよ…









　この感情、前もあったかも…









「気持ちは嬉しいよ、でもまだ分からないから、ゴメン…」









　断るって難しいな… 言葉によっては、迷惑みたいに受け取っちゃうパターンもあるし、







　伊野尾はどんな表情してるのかな… 怖くて見れない…









『分からないって事は、俺の事が好きか嫌いかどっちも分からないって事だよね？』









　私の視界に入って来た想像とは違うキラキラ笑顔の伊野尾








『じゃあこれから猛アタックして森川さんを俺の事好きにするから！！』








　私に指を指して覚悟しててねと言い残し、伊野尾は颯爽と去って行った









えっ？… どういう事？…








　頭にたくさん？を浮かべながらも、伊野尾が傷ついてなかったから安心した









　 今日は、珍しく伊野尾にドキドキさせられた…//






　 帰って頭冷やそっ…

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