チャラい奴なんてお断り！ KEI

　四話 ページ4

放課後、一目散に図書館へ向かう




アイツが来るとは思えない！ だって帰りの会で寝てたもん





？〔あ！Aじゃん！ 学級委員になったの！？〕





　この人は私の昔からの親友、戸塚真奈。



しっかり者で、いつもクラスの中心人物だった





〔Aが学級委員なんて珍しいっ、もう一人は誰？〕



「あぁ、もう一人はチャラ男だからこないと思うよ」



〔あぁ、またAのチャラ男嫌いが発動したか、でもチャラ男が学級委員なの？〕



「アイツが勝手に立候補したのっ」






図書室へ入ると、クラスごとに座るようにと言われた





　どこに座るのか様子を見ていると、先に座っている見覚えのある背中があった







　先に来てる！！ 何だこのチャラ男！ 今までにないタイプだ…







恐る恐る座ると、隣から優しい声が降ってきた






『森川さん、よろしくね』





チラッと横目で見ると、微笑んで私を見るイケメン





白い肌に、ぽってり唇、清潔感のある笑顔






　
　結構私のタイプに当てはまってる




しかも、あの優しい声… 聞き間違いだと信じよう







惑わされちゃダメだ… 優しいのは最初だけ、ここでのっちゃうと、後で振りまわされる








　あれから話し合いをし、無事終了






〔A〜もう一人のチャラ男って伊野尾君じゃん！〕



「真奈、そいつの事知ってんの！？」



〔そりゃぁ〜入学する前から注目されてたよ、中学校では学校１モテたらしいよ〜〕



「顔はいいけど、襟足が長いし、軽いし、絶対チャラ男だと思うんだよねー」






目の先には、多くの男女に囲まれてる伊野尾君







私よりも人気だなんて、くぅ〜 悔しい！

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